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時空のゆりかご ハヤカワ文庫SF
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時空のゆりかご ハヤカワ文庫SF

エラン・マスタイ(著者), 金子浩(訳者)

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時空のゆりかご ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2018/02/07
JAN 9784150121686

時空のゆりかご

¥220

商品レビュー

3

8件のお客様レビュー

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2022/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(過去を破壊して現代に戻ってきたあたりで書いたメモ) いちいち主人公の言い訳とかウジウジお気持ちパートが挟まるせいで話がぜんぜん進まない。事実だけを並べて長さを半分にしてほしい。 あと主人公バカすぎてすっトロいので読んでて爽快感がない。 中盤、ゲートレイダーがいかに天才だとしても独力でこんな大規模な開発を完成させられるわけないので、そこが大分不自然に感じる。 作中彼が実現したとされているのは基礎理論の「発明」レベルではなく、実証段階を超えた実用化だが、これが本来いかに大変なことか。作者はそのあたりを意図的に無視したのだろうか。 どんな天才でも国際宇宙ステーションを一人で建造するのは無理みたいな話で、これを達成するにはどうしようもなくマンパワーが不足しているはず。 ------------ (読みおわった) いまいちNot4Me。物語の根幹がSFじゃないのと、未熟さゆえのアホ行動や失敗が多すぎる。 愛に飢えた精神的に未熟な主人公が、自らの幼さゆえ失敗を繰り返して苦境に立たされるも、ついに愛を知り愛の救いを得て人生に指針を立てる……という物語構造だった。ようするにそこらへんの深夜アニメである。ヒューマンドラマだと思って読めばもうすこし良い評価ができたかもしれない。 これだけ長々と描写にページをかけたわりに、ラストのオチは「盛り上がりそうな気がしたけどやっぱり盛り上がらない」ぐらいのところで終わってしまった。最後までモノローグがくだくだ続いていて家族らのセリフもほとんどなく、そのせいで主人公がとても独りよがりに見えてしまう。 家族のその後はめちゃめちゃ都合よく幕引きに利用されていてお茶吹き出す。「母はぼくたちの精力的な政治担当になる」「グレタは先見の明がある喧嘩屋の企業経営者だと判明する」都合良すぎてあほくさくなってくる。 ------------ この本で唯一好きなのはゲートレイダーに関する産みの苦しみの描写。ここに引用しておく。 「ぼくが目にするのは――失敗だ。数十年にわたる失敗の連続だ。さかのぼればさかのぼるほど、失敗が増える。これでどういう人間かがわかる。成功によってではない。失敗によってではない。苦闘によって。はじめと終わりの間が人生の真実なのだ。」 「ゲートレイダーを見ていると、成功について、父の息子としてこれまで生きてきて学べなかったことを学べる。働きつづける。挑戦しつづける。失敗しつづける。遠い未来のいつか、つまりぼくにとっての遠い過去に、失敗は終わる。それが成功というものだ。鼻高々なものではない。栄光ではない。たんにほっとするものだ。やっと失敗しなくてすむようになるからだ。」

Posted by ブクログ

2019/11/29

結局、面白いのかどうかも分からず読み終わってしまった、というのが正直な感想。 仮想とか、起こり得ない比較だとか、ちょっと凝り過ぎの感じ。その辺が、物語の中にすんなり入っていけない。 もう一度最初から読み直せば、もっとある程度理解できて楽しめるのかもしれないけど、そこまでするほどの...

結局、面白いのかどうかも分からず読み終わってしまった、というのが正直な感想。 仮想とか、起こり得ない比較だとか、ちょっと凝り過ぎの感じ。その辺が、物語の中にすんなり入っていけない。 もう一度最初から読み直せば、もっとある程度理解できて楽しめるのかもしれないけど、そこまでするほどのものではない。

Posted by ブクログ

2018/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時間旅行により世界を現在の世界に変えてしまった主人公の物語。主人公は、現在の私たちの住む世界はディスピア、元の世界こそ科学が発展し、人々の暮らしが豊かなユートピアであると言い、元の世界を消してしまった罪悪感に苛まれる。 主人公によって語られる、元の世界の中での家族や友人との関係についての悩みは、現在の世界にも通ずるものがあり、主人公が違う世界から来ているのにもかかわらず共感してしまう。 自分の世界を変えた所為で存在が亡くなってしまった元の世界の人々への罪悪感、反対に存在が生まれた現在の世界の人々への愛着の中で、主人公が自分の所業に対してどのような結論を出すかが気になり読み進めていたが、最後はちょっと安易な結果に落ち着いてしまった感があり、少し残念。

Posted by ブクログ