歌舞伎町放浪記

川嶋謙一(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎メディアコンサルティング
• 発売年月日: 2018/02/02
• JAN: 9784344915268

商品レビュー

2022/11/03

家族思いの筆者が数多くの困難を乗り越え、借金を返していく姿に深い感銘を受けました。筆者は、国鉄（JRの前身）に勤務していたものの、事業の失敗により借金を背負ってしまい、借金を返すため報酬の多い歌舞伎町で働くために上京し、ホストとして勤務したり、テイッシュ配りや男性相手に体を売るお店でも勤務し、最後にはポーカーのお店で店長として働き、無事に借金が返済されるようになりました。借金の返済までの間、やくざから追われ、ビルの２階のトイレの窓から飛び降りたり、また、やくざの事務所に連れ込まれたりしながらも運の良さや多くの方の助けも借りながら前進していく姿は本当に尊いと思いました。借金などの困難があっても逃げたり自殺したりすることなく前を向いて生きる姿を一人でも多くの方に知っていただき、生きることの大切さを実感して欲しいと思っています。

筆者は言います。「多額の借金を返せたのも歌舞伎町のお陰、離婚した心の傷を癒してくれたのも歌舞伎町、田舎者の私に人生の厳しさを教えてくれたのも歌舞伎町でした。そう思うと、今まで憎んでいたキャッチやチンピラ、私に暴行したヤクザまでもが感謝の対象に思えました。」（345P）苦しかったことなどを感謝の気持に変えていること、とても素晴らしいと思いました。

筆者が、現在は愛する娘さんやご家族のみなさんと楽しく過ごしてくれていることを願って止みません。
この本の筆者及び素晴らしい本を出版してくれた出版社に深く感謝いたします。ありがとうございました。

2018/02/15

かなりの読みやすさはある。主人公の煩悩に次ぐ煩悩に呆れるとともに、「男ってこんなに馬鹿なの？」と恐ろしくなる一冊でした…。時代もあるかもしれないけど、その日暮らしの数年を経て、今この人が代表取締役やってるって、世の中何がなんだか分かりません…。