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蝉の交響詩
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 西村書店 |
発売年月日 | 2018/01/22 |
JAN | 9784890137848 |
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蝉の交響詩
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3件のお客様レビュー
砂漠で倒れていた男。男を助けた羊飼い。男の体調の回復を見ながら羊飼いは少しづつ彼の回想を聞く。彼がバイオリンを手にし、一人の女性を愛し、そして何故砂漠を彷徨う事になったのか。舞台は中東をモチーフにした実在しない国。最初はただの恋愛小説かと思ったがテーマは深くそれ以上のものがあった...
砂漠で倒れていた男。男を助けた羊飼い。男の体調の回復を見ながら羊飼いは少しづつ彼の回想を聞く。彼がバイオリンを手にし、一人の女性を愛し、そして何故砂漠を彷徨う事になったのか。舞台は中東をモチーフにした実在しない国。最初はただの恋愛小説かと思ったがテーマは深くそれ以上のものがあった。バイオリン、音楽のもつ力、一斉に羽化する17年周期の蝉、モチーフはくり返され、最後に花開く。 この著書の本は本当に詩的でどのページを読んでいても美しく、自然が自分の周りに佇んでいるのを感じる。変な言い方ではあるのだけれど。
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ヴァイオリンの調べが時には優しく時には民衆を鼓舞する.ヴァイオリンに命を寄り添わせ生き抜いたセリムの数奇な物語.愛する人ミリアムや,砂漠を出たところを助けてくれたイブラヒムとの交流,そして最後の嬉しい驚き.54楽章に添えられたラルゴ,アダージョなどの指示も楽しい.
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サン=サーンスの交響詩「死の舞踏」が大好きで、それが出てくるということで手に取ったドイツの音楽小説。詩的で流れるような美しい訳文とストーリーに、もの凄くしびれた! 砂漠をさまよって村にたどり着いたバイオリン弾きが語る半生の物語。 途中「死の舞踏」の曲を描写するシーンは、まさに...
サン=サーンスの交響詩「死の舞踏」が大好きで、それが出てくるということで手に取ったドイツの音楽小説。詩的で流れるような美しい訳文とストーリーに、もの凄くしびれた! 砂漠をさまよって村にたどり着いたバイオリン弾きが語る半生の物語。 途中「死の舞踏」の曲を描写するシーンは、まさに文字で演奏している感じだった。読み終わったあと、ここだけ実際に音楽流しながら何度も読み返してしまった!しかもここの章ナンバーは、作品番号とちゃんと合わせて40にしているのも素晴らしい… ストーリーだけでも素敵だけど、登場する音楽がまたぴったり合っているのもなお素敵だった。 訳者は名作『黒い兄弟』(ロミオの青い空・原作)の訳者さんでおなじみで酒寄進一さんというのも嬉しい。 さらに酒寄さんが巻末で、好みの音楽小説に、佐藤多佳子さんの『サマータイム』を挙げられているのも、重ねて嬉しい。大好きなのだ… 久々に誰かにとても勧めたくなるような良い本を"鑑賞"して満足!
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