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葬送の仕事師たち 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/01/27 |
JAN | 9784101263939 |
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葬送の仕事師たち
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商品レビュー
3.9
28件のお客様レビュー
井上理津子(1955年~)氏は、京都女子短大卒、全日空、女性と暮らし社勤務等を経て、フリーランスのノンフィクション・ライター。2015年に出版された本作品で、新潮ドキュメント賞候補となる。 本書は、題名の通り、「葬送」に関わる仕事をしている人たち、即ち、葬儀の専門学校の生徒、葬儀...
井上理津子(1955年~)氏は、京都女子短大卒、全日空、女性と暮らし社勤務等を経て、フリーランスのノンフィクション・ライター。2015年に出版された本作品で、新潮ドキュメント賞候補となる。 本書は、題名の通り、「葬送」に関わる仕事をしている人たち、即ち、葬儀の専門学校の生徒、葬儀社の社員、湯灌師、納棺師、復元師、エンバーマー、火葬場の職員等に真正面から取材をし、彼らの仕事や思いを描いたノンフィクションである。 私は従前より、人は死んだらどうなるのかなど、いわゆる死生観について関心があり、キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』をはじめ、その類の本は十冊を遥かに超える数を読んできた。また、ノンフィクションが好きなので、その中には、(本書の解説を書いている)佐々涼子の『エンジェルフライト』等、葬送に関するものもいくつか含まれている。本書については、以前より気にはなっており、今般たまたま新古書店で目にし、読んでみた。 読み始める前に漠然と思っていたのは、彼らはなぜこの職業を選び、どのような思いを抱いて働いているのか、ということであった。私は既に両親を亡くしているが、その両親でさえ、動かなくなった遺体に不気味さを全く感じなかったと言えば嘘になる。そう考えたとき、他人の遺体を、湯灌し、復元し、エンバーミング(遺体の科学的防腐処理)を施し、納棺し、火葬するという仕事は、並大抵の心持ち、覚悟では務まらないと思ったのだ。そして、読み終えて最も強く感じたことは、「仕事師たち」の強烈なプロ意識である。シニアな仕事師たちは、成り行きでその仕事についた人も少なくないが、若い仕事師たち(主に葬儀の専門学校で取材した人たち)の多くは、過去に自分が親しい人の死に遭ったときの仕事師たちの対応に感動して、自ら葬儀のプロを目指したというのだ。そして、取材を受けた仕事師たちは、自らその仕事を選んだか否かに関わらず、人の死、その結果としての遺体、そしてその遺体と遺族の別れに関して、一過言を持ち、掛け値なしの誠実さで対応するのである。私は一般の会社員だが、仕事に対する覚悟は到底敵わないと、正直に思う。 また、それぞれの仕事の内容についても詳しく書かれており、中でも、事故や事件に巻き込まれた遺体の復元や、遺体をきれいに焼く火葬などの様子は、正直息を呑むものだ。自分の両親の葬儀においても、仕事師たちのこれだけの仕事があって葬儀が行われたことを知って、今更ながら頭が下がる思いである。 本書では、最近の葬儀に関する潮流についても書かれており、想像通り、葬儀の規模は縮小傾向で、形式は多様化が進んでいるというが、自分がどのように送られたいのかを考える上でも、読む意味のある一冊であった。 (2024年5月了)
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おくりびとを読み終えてからその仕事に興味をもちこちらも。 旅立ちの仕事、初めて知る事ばかりでした。 そしてこの仕事の世間からの目も。 私自身は自分の葬式は望んでいませんが、この本を読むと人生の最後にお世話になりたいと思いました。 もしかしたら自分以上に自分の死と向き合ってくれるの...
おくりびとを読み終えてからその仕事に興味をもちこちらも。 旅立ちの仕事、初めて知る事ばかりでした。 そしてこの仕事の世間からの目も。 私自身は自分の葬式は望んでいませんが、この本を読むと人生の最後にお世話になりたいと思いました。 もしかしたら自分以上に自分の死と向き合ってくれるのではないかと。 自分ではなくとも自分が大切に思う人をこの本に出てくる人達に送ってもらえたら納得して旅立ちを見送れるようなそんな死と向き合うプロの人達のお話です。
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エンバーミングという仕事のこと、アメリカではフューネラルディレクター(葬祭ディレクター)は4年生の大学があって医者や弁護士と同等の社会的地位であること、葬儀屋勤めの男性の言葉「人体の60〜70%で、人間、焼いたら気体になって空に登って雲になる。雲は水になって降りてくる。その繰り返...
エンバーミングという仕事のこと、アメリカではフューネラルディレクター(葬祭ディレクター)は4年生の大学があって医者や弁護士と同等の社会的地位であること、葬儀屋勤めの男性の言葉「人体の60〜70%で、人間、焼いたら気体になって空に登って雲になる。雲は水になって降りてくる。その繰り返し。人なんてあってないようなもの」と「僕ら葬儀屋は『傘』やなと思うんです。亡くなった人のご家族の傘。深い悲しみに陥った家族がやがて一区切りついて日常に戻ると傘なんか要らなくなる。電車に置き忘れてしまうくらいがちょうどいいんです」、遺体のためのゲストハウスが印象に残った。
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