西郷隆盛という生き方 「波瀾」に捧げた生涯が語るもの

桐野作人(著者), 調所一郎(著者), 德永和喜(著者)

• 販売会社／発売会社: 里文出版
• 発売年月日: 2017/12/01
• JAN: 9784898064597

商品レビュー

2018/03/05

内容です。
はじめに　桐野作人
西郷隆盛・略伝――浮沈と波瀾の生涯――桐野作人
　奄美潜居・沖永良部島流謫時代の西郷
　　◎西郷隆盛写真紀行１
　京都政局での活躍と明治維新
　　◎西郷隆盛写真紀行２
　征韓論から西南戦争
　　◎西郷隆盛写真紀行３

西郷隆盛を語る
　鼎談　西郷隆盛その生き様に残された謎とメッセージ
　　　　徳永和喜・西郷隆文・調所一郎
　　　　英雄と逆賊　財政を知り、操る能力
　　　　南朝の血筋を意識した？　
　　　　江戸無血開城　討つか倒すか　
　　　　西南戦争　政府の挑発と私学校　征韓かい遣韓か
　　　　西郷と島津久光　精忠組　第一次の維新
　　　　大久保と西郷　勝ったものの歴史
　　　　写真は何故ない？　逸話が伝える西郷の姿
　　　　犬を何匹飼っていた？
　対談　不平政府の乱
　　　　若松宏・調所一郎
　　　　「敬天愛人」のひと
　　　　山城洋一・調所一郎
　　　　福岡孝弟と西郷隆盛
　　　　福岡孝純・調所一郎
　西郷隆盛の妻のイトと家族　　徳田秀子
　　　　一枚の肖像写真が語る、強く美しい凛として
　　　　生きた女性の姿
　偉人が語った西郷隆盛
　　　　同時代を生きた人々のみた西郷隆盛とは
　資料　年譜・家系図
　あとがき　調所一郎

です。
様々な角度からとらえた西郷隆盛。
勝てば官軍で、自分の都合のいいように歴史を語ることができます。
しかしながら、歴史的事実にかかわった様々な人々の口を封ずることはできません。
江戸城開城という大一番で関わった勝海舟の言葉が一番重く私は感じます。
それと、徳田秀子さんが語る妻イトさんの凛とした生き方に西郷隆盛の実像を探るヒントがあるように思えました。
日本の歴史的転換期に重要な役を演じた西郷隆盛。
「敬天愛人」がすべてを語るのではないかと感じました。