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アーロン収容所 改版 西欧ヒューマニズムの限界 中公新書3
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2018/01/01 |
JAN | 9784121800039 |
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アーロン収容所 改版
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Human beings are recognized (authenticated)by “ideology”. ①「東洋人に対する彼らの絶対的な優越感は、まったく自然なもので、努力しているのではない。」 →英軍の東洋人に対する家畜化は、英国の当然のイデオロギーによって疑う余...
Human beings are recognized (authenticated)by “ideology”. ①「東洋人に対する彼らの絶対的な優越感は、まったく自然なもので、努力しているのではない。」 →英軍の東洋人に対する家畜化は、英国の当然のイデオロギーによって疑う余地もなく遂行されていた。彼らは思想教育を施さない事で、東洋人を家畜の枠へと押し込めた。 →発展途上であると言う事実は、先進国の立ち位置を補償するために保持されている。 →資本主義の中で一次産業に従事させる。ある意味では合理的。 →人間でないものにヒューマニズムは必要ない。 しかしそもそも、”生物学そのものがイデオロギー的レトリックである” ② 近代ヨーロッパ: 美の独立性の主張(美に対する絶対的な自信) 日本: 全ての価値を美醜に還元。(美に対する劣等感)(例えば仏教の教義よりもその仏像の美しさに惹かれて信奉) ③ インド: まず自然を憎む事、それらの脱却を出発点として成長する。 日本: 自然崇拝と自然への帰依。 ヨーロッパ: 自然と友人になり、時には自然を支配しようとする方向に発展する。 •「人間には様々の型があり、万能の型というものはない。異なった歴史的条件が異なった才能を要求し、その型の人物で、傑出し、しかも運命に恵まれたものだけが活躍した。」 ☞人間の価値など、その人がその時代に適応的だったかどうかだけにすぎないのではないか。 •収容所で均質化された状態から、また序列やヒエラルキーが生まれる逃れられない競争化のプロセスを垣間見た。 •国民性☞本来は存在していないけれど、政府や権力によって、”あるように見せかけられているもの”。→政府が国民を統治するためのレトリックに過ぎない。 痛切でありながらユーモラス。こうした歴史的文献をもっと積極的に読んでいきたい。
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数十年振りに読了。当時は「へーほーはー」って感じだったが、今読むとかなり穿った切り口だ。捕虜当事者としての視点は尊重に値するが、状況適合の視点が弱いかな...。多文化理解を推し進める上では、読んでおいて損はない。当時の状況を垣間見られる一冊。
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「オリエンタリズム」の主張の先駆けだったのかもしれない。記述の面白さは、その時代、1960年代ね、群を抜いていた。サイードとちがうのは、何だかルサンチマンの結晶化のイメージが、やっぱり物寂しい。戦争での体験が、腹が立ってしようがなかった、そんなオヤジの気分が漂っていないか? だ...
「オリエンタリズム」の主張の先駆けだったのかもしれない。記述の面白さは、その時代、1960年代ね、群を抜いていた。サイードとちがうのは、何だかルサンチマンの結晶化のイメージが、やっぱり物寂しい。戦争での体験が、腹が立ってしようがなかった、そんなオヤジの気分が漂っていないか? だから、単なる文化論を越えた名著なのだろうが、昨今跋扈する、でたらめな「歴史修正主義」とやらの、心性を育てた節がないでもないところに要注意。 でも、面白いよ。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201906140000/
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