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歌集 硝子の島 かりん叢書
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歌集 硝子の島 かりん叢書

川野里子(著者)

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歌集 硝子の島 かりん叢書

定価 ¥3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 短歌研究社
発売年月日 2017/11/01
JAN 9784862725462

歌集 硝子の島

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2023/10/01

今年度のNHK短歌でも講師を務められている川野里子先生の平成二十九年発行の第五歌集。 2010年から2016年までに発表した歌の中から構成している。 まずのっけからスマトラオホコンニャクのことを詠んだ連作に面食らう。 スマトラオホコンニャクってなんだろう、と調べたら、「世界一醜く...

今年度のNHK短歌でも講師を務められている川野里子先生の平成二十九年発行の第五歌集。 2010年から2016年までに発表した歌の中から構成している。 まずのっけからスマトラオホコンニャクのことを詠んだ連作に面食らう。 スマトラオホコンニャクってなんだろう、と調べたら、「世界一醜くて臭い花」と呼ばれている大きな花らしい。 画像を見たらインパクト大。 [湯気あげて巨大花(くわ)の腐臭ひらきゆく われの命に手触るるべからず]川野里子 様々な場所を訪れたり、社会人の息子さんのことを詠んだり、老いゆく実母を詠んだりするなかに、ベネチアを旅行先で遭遇した東日本大震災のニュースの衝撃、日本という国に対するわだかまる思いが混じる。 読み終わった印象としては、どうしようもない寂しさを感じる歌が多かった。 認知症を患ったお母様を詠んだ歌がとくに心に響いた。 [右回りにまはれば出会ふ人がをり虛空に頭を下げて老母(はは)ゆく]川野里子 わたくし事ですが、先週の土曜日のNHKラジオ文芸選評で拙歌が紹介されました。 選者の川野先生に御礼を言いたく思います。 ありがとうございました。 たまたま、この歌集を図書館で借りていました。 文語か、苦手だ。 と思ったものの、読む内にだんだん惹き込まれました。 読み終わってしんと静かな気持ちです。 静かな中にも色んな思いを閉じ込めた歌たち。 たしかに沁み込んでゆきました。

Posted by ブクログ