エルフさんは痩せられない。(GUM C版)(2) GUM C Plus

シネクドキ(著者)

• 販売会社／発売会社: ワニブックス
• 発売年月日: 2018/01/25
• JAN: 9784847068119

商品レビュー

2018/03/08

ほんと、タイトル通りの内容で、好感が持てる
ファンタジー系の作品に登場するエルフと言えば、森の賢者扱いで、自制心が強く、常に最高の自分を維持する事を心がけている、良くも悪くも高潔なイメージがあるモンスター
でも、この『エルフさんは痩せられない』に登場するエルフさんにあるのは、自制心や高潔さなどではなく、ジャンクなポテト欲と、簡単に落ちなくなった贅肉だ
巨乳と臍チラ、この二つがあれば、十分なエロさが醸しでるってのに、絵留札さんが残念過ぎて、エロさを感じる前に、可笑しくなってしまう
現在、ヤングアニマルで大好評連載中である、水無月すう先生の『毒贄クッキング』のヒロイン（？）であるエルフ、ペポパとドスコイドスコイだ・・・いや、違った、どっこいどっこいである
しかし、まあ、堕エルフな彼女だけど、悪い娘じゃないのは確か
彼女なりにダイエットを頑張ろうとしているし、世話になっている直江を守ってくれたり、と
ポテトに簡単に屈する点さえ除けば、いや、そこも含めて可愛いエルフだ
実際、私もガリガリのエルフよりかは、揉み応えの良いエルフの方が好感は持てるしな。え、どこを揉むのか？そりゃ、愛と希望で膨らんだ腹に決まっている。胸とは違った弾力は、きっと病みつきになってしまうだろう
揉むのに疲れたら、その三段腹を枕にして、ひと眠りしたい
この（２）では、（１）のレギュラー陣も活躍しているが、新しいモンスター娘も登場し、直江の周囲は一層、賑やかになっている
シネクドキ先生の着眼点は、とっても良いと思う。モンスター娘であっても、人間界では食事をする必要がある。幻想世界にはない、背徳的な食事の虜となったモンスター娘らが、どうなるか、体形が崩れるのだ。そこに気付き、ここまで質の良い、ポンコツなモンスター娘らが賑やかなコメディに仕上げているシネクドキ先生、腕があるなあ
オークにコボルド、サテュロスも登場し、今度は、どんな魔族が登場するかね
エルフｖｓサテュロスの攻防も含め、（３）が待ち遠しい。発売日まで、ワクワクしながら、自作のフライドポテトでも齧りながら待つとしよう
どの回にも、力士のぶちかましに劣らぬ衝撃が詰め込まれているけど、個人的に笑いがしばらく止まらなくなったのは、予約１１「魔法の芋」だった
頼加さんや奥さんならまだしも、絵留札さんがエリザベスカラーを装着するとは。しかも、ポテトが食べられないように、と付けられた上に、自分で外せないって残念っぷりをかまされたら、笑っちまうって
そんな彼女のダメさ加減に匙を投げず、真剣に痩せる、っつーより、なるべく太らないようにする方法を考えてあげる直江、良い奴だなぁ。絵留札さんらは、もうちょい、彼にちゃんとしたお礼をすべきだと思う
この台詞を引用に選んだのは、絵留札さんの割に良い事を言ったな、と思ったので。理想的な体型と健康を維持するために、食事制限するのは大事だけど、本来、食べるって事は楽しくあるべきだ。天地が引っ繰り返るくらいに美味しいものを食せる、それは最大の幸福だろう