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1968 文化(1) 筑摩選書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2018/01/01 |
JAN | 9784480016614 |
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1968 文化(1)
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1968年、半世紀前へのブック・タイムトリップは今年も続いています。編者の四方田犬彦の「ハイスクール1968」という新書をずいぶん前に読んだこと、思い出しました。彼の1968年に対するこだわりは、自分が担当したグラフィックスの結びの文章で「1970年代から現在に到る物語をめぐって...
1968年、半世紀前へのブック・タイムトリップは今年も続いています。編者の四方田犬彦の「ハイスクール1968」という新書をずいぶん前に読んだこと、思い出しました。彼の1968年に対するこだわりは、自分が担当したグラフィックスの結びの文章で「1970年代から現在に到る物語をめぐっては、人はこれまで、驚くばかりに安易に、饒舌を重ねてきたのではなかったか。〈1968〉の文化を語るときの難しさは、それ以後を語るときの容易さを前にしたとき、いっそう際立ってみえる。だがこの時代を孤立した、隔絶された時代として切り離さないためにも、われわれが今後「発掘」しなければならないものはあまりに多い。」と決意表明に現れていると思います。パリ五月革命とシンクロするように多発するグローバルな1968を「政治の1968」とすると、そのコインの裏表の「文化の1968」はとてもローカルであり、嵐のように去るものではなく深く染み込んでいるものなのだ、と感じました。そして、それは丁寧に「発掘」していかなければならないものという主張にはとても共感しました。例えば、漫画。昨年は小学館のビッグコミックの50周年で記念の展覧会を見に行ったりしました。もちろん、同じ時代に生まれた「ガロ」も「COM」も一応は展示してありましたが、もちろん、それは添え物。本書で雑誌の項を担当する上野昂志は「さて、この年、小学館から『月刊ビッグコミック』が創刊されるが、これについては、とくにいうべきことはない。というのも、それは先に記したように、『ガロ』と『COM』の成果を、メジャー出版社が取り込んで一般化したものだからだ。」とバッサリ。たぶん、出版史としては1968はビッグコミックや少年ジャンプが創刊された年、が正史になりそうだけど、そこで止めずに「ガロ」の青林堂や「COM」の手塚商事の業績を掬い上げる、という意志を感じました。このシリーズ、(2)の文学も読んでみます。
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