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プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界 ハヤカワ文庫NF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2018/01/11 |
JAN | 9784150505158 |
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プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界
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商品レビュー
3.5
11件のお客様レビュー
神の存在証明について。その前に、本書のタイトルの「天国の証明」だ。実体験をもとに、その存在を語るのは脳神経外科医。自らの臨死体験によるのだが、どうも脳外科医だしハーバード大が言うのだから間違いない!的な反知性的な飛躍がある。そんな訳はない。相変わらず私は死後の世界には懐疑的で、完...
神の存在証明について。その前に、本書のタイトルの「天国の証明」だ。実体験をもとに、その存在を語るのは脳神経外科医。自らの臨死体験によるのだが、どうも脳外科医だしハーバード大が言うのだから間違いない!的な反知性的な飛躍がある。そんな訳はない。相変わらず私は死後の世界には懐疑的で、完全な死に至る前に「夢を見ている状態」と理解するのが妥当だという立場だ。 本書が特徴的なのは、高次脳が機能し得ていなかった間も、身体と頭脳を離れた意識は、感情的にも論理的にも働き、新たな情報を収集してそれを覚えていたという証言。神経科学医たるアレグザンダー医師の立場と、臨死体験を実際に経験した患者の立場との対立を、苦悩しつつも理解しようとする過程は、衝撃的な物語となり、アメリカで一大ベストセラーとなったらしい…が。 しかし、「それでも死んではいなかったはずだ」と思いニヤニヤ反論を思い浮かべる。すると、同じように反論する医師もいて、反論する医師は、「患者が生き返ったということは、死んでいなかった証拠である」と考える、と。私と同じ反論。それに対して、死の医学的な定義にもとづき、確実に死んでいたケースも証明されている、と。 これ以上は水掛け論だ。死の定義はどうあれ、生き返って、患者が語り始めたなら、やっぱり脳機能は損なわれていないではないか。 さて、神は存在すると思うが、その道徳観も論理も人間には解釈不能だから、それを布教するものは全て信じるに値しないというのが私の考えだ。神が自らの意思を伝えたい時に、人間による媒介など必要とするわけがないではないか。人間に神を解釈できるわけはない。解釈を巡って紛争するのが関の山だ。 その上で脳機能の物体がない場所で、論理世界が成立するならば、生命の意味とは何か。生命には意味などなく、霊体としての精神世界が本質だという考え方もあるだろう。しかし、霊体が存在し、霊体には意味があるとすれば、それが人間に理解可能な論理世界では成立し得ない。人間は生命だからだ。最初から意味などないならば、霊体の意味をも理解はできまい。逆に生命に意味があるならば、それを失う事になるのだから。 故に、神も天国も霊体も存在し得たとして、人間には理解不能なはずであり、それを理解した気になって語れるのは、生命=肉体の範囲、つまりは「物」語の限界までである。
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脳神経外科医が、1000万人に1人という確率の髄膜炎で7日間昏睡状態にあった時に観た世界についての本。 脳が機能していない状態で意識が存在すると全く信じていなかった医者の臨死体験は科学的な証拠を重んじる自分と、臨死体験をした自分との葛藤がただの臨死体験者と違うように思った。 ...
脳神経外科医が、1000万人に1人という確率の髄膜炎で7日間昏睡状態にあった時に観た世界についての本。 脳が機能していない状態で意識が存在すると全く信じていなかった医者の臨死体験は科学的な証拠を重んじる自分と、臨死体験をした自分との葛藤がただの臨死体験者と違うように思った。 愛、光、美しい調べなど、体験を語るには文字というツールでは伝えきれないのだろうが、何とか表現しようという試みは理解できた。個人的な生い立ちやファミリー、嗜好の話は、正直必要ないと思っていたが話が進むにつれて、そう言うつながりだったのかと分かった。 脳について、データを処理するただのパソコンであり、、この世で生きるにおいて、制限をかけるリミッターとして働いているもしれないという考えは印象的だった。 祈りが昏睡状態の患者に何らかの形でも届いているようだが、本人が天国にいて、そこに止まりたいと感じたなら、現実に引き戻そうとする現実世界の人々の祈りは、愛なのか?愛する人を失いたくないというエゴや、呪いであるようにも思った。 実の家族は臨死体験中どうしていたのかや、結局、非常に稀な症例を引き起こした原因は何だったのかについては疑問が残った。
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アメリカの脳神経外科医エベン・アレグザンダーによる、自身の臨死体験の記録。 専門用語が多いためか、知識がほとんど無い私はなかなか読み進めることができず、随分時間を掛けて読了した。 単なる興味本位で手に取ったけれど、それでも最後のページまで見届けたい、知りたいという欲求がそうさせ...
アメリカの脳神経外科医エベン・アレグザンダーによる、自身の臨死体験の記録。 専門用語が多いためか、知識がほとんど無い私はなかなか読み進めることができず、随分時間を掛けて読了した。 単なる興味本位で手に取ったけれど、それでも最後のページまで見届けたい、知りたいという欲求がそうさせたのだと思う。 ここに書かれていることを、創作だ幻想だと一言で片付けるのは容易い。 けれど、カール・ベッカー氏の解説にあるように、古の時代から世界中で報告が挙がっている。 実際に体験したことは無いけれど、それはある、と信じてみても良いじゃないか。 そんな風に(安易にも)考える自分の背中を後押ししてくれる一冊となった。
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