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米中戦争前夜 新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社 |
発売年月日 | 2017/11/01 |
JAN | 9784478103319 |
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「トゥキディデスの罠」徹底解説! というのも、作者はこの言葉を造った張本人だからだ。トゥキディデスとは古代ギリシャの歴史家だが、ペロポネソス戦争がアテネの台頭と、それによってスパルタが抱いた不安が戦争を不可避にしたという、新興国と覇権国、新旧の対立軸が戦争を呼び起こしやすい事を構...
「トゥキディデスの罠」徹底解説! というのも、作者はこの言葉を造った張本人だからだ。トゥキディデスとは古代ギリシャの歴史家だが、ペロポネソス戦争がアテネの台頭と、それによってスパルタが抱いた不安が戦争を不可避にしたという、新興国と覇権国、新旧の対立軸が戦争を呼び起こしやすい事を構造的に示唆した。これを本著のグレアム・アリソンが造語にした。 米中に当て嵌めて、その罠に陥る可能性や回避策を検証したのが本書。アリソンは、歴史を分析し、覇権国と新興国の間の対立が12回戦争に至ったことを示す。しかし、回避した事例もあれば、新興国や覇権国として分類するには強引に思えるケースもある。こじ付けにも思えるが、この疑問は拭えぬまま。ちなみに、日本は、清やロシア、アメリカの戦争全てにおいて新興国側。これは確かに、そうかも知れないが。 ー ロシアは西欧列強の圧力を借りて、日本が日清戦争で手に入れた土地を取り上げ、そこに鉄道を建設した。この事は日本人の心理に大きな影響与え、もはや列強の無理強いには従うまいと決意させた。日本の危機感や不安、被害者意識、執念深さは、新興国シンドロームを理解する大きなヒントとなる。自らの力不足で不当な扱いに対抗できなかった悔しさが、ふさわしい地位を手に入れてやると言う決意に火をつけた。この心理パターンは昔から多くの振興国が抱いてきたものだ。 ー ドイツの台頭がイギリスを脅かしていたのと同じ頃、ドイツはロシアによって国益が脅かされていると感じていた。日露戦争での敗北はロシア政府に大打撃を与えた。その後ロシアは体制を立て直し、ドイツ国境のすぐ向こう側に現代的な軍事大国として台頭した。4年以内にドイツ軍の規模を30%上回ることを目標とする軍備増強の大計画を発表した。そこでドイツはまずフランスを破った後東部戦線でロシアを叩くと言う2正面作戦を考えた。 米中関係の未来に対する警鐘を鳴らしつつ、戦争を回避するための戦略を述べるなど、重要な洞察を提供する本。例えこじ付けだとしても、そこから回避策を学んだり、リスクを想定しておくのは悪い事ではない。
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米中戦争の発生メカニズムとその回避法を知るため、読みました。 戦争要因は、国益、不安、名誉です。台頭する新興国の夢とプライド、挑戦を受ける覇権国の恐怖と自信の揺らぎ、の間のパワーシフトがはらむ深刻なジレンマ「トゥキディデスの罠」が大きな要因になります。 以下の4つの中核概念を理解...
米中戦争の発生メカニズムとその回避法を知るため、読みました。 戦争要因は、国益、不安、名誉です。台頭する新興国の夢とプライド、挑戦を受ける覇権国の恐怖と自信の揺らぎ、の間のパワーシフトがはらむ深刻なジレンマ「トゥキディデスの罠」が大きな要因になります。 以下の4つの中核概念を理解することで、米中戦争を回避できる可能性があります。 ・重大な利益を明確にする ・中国の行動の意図を理解する ・戦略を練る ・国内の課題を中心に据える 中国がアメリカに並び、追い抜くのは遠くない未来に実現すると思われます。両国の指導者が、大きな衝突を回避することを強く望みます。
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2017年に現在の米中を予想している 著者の大まかなポイントをまとめると以下である。 「新興国の台頭と、覇権国の不安が衝突し、両者の間に、大きなストレスが生まれる。それにより、偶発的な衝突や経済封鎖などの、不測の事態や外交における問題が、戦争のトリガーとなる。このような事を「トゥ...
2017年に現在の米中を予想している 著者の大まかなポイントをまとめると以下である。 「新興国の台頭と、覇権国の不安が衝突し、両者の間に、大きなストレスが生まれる。それにより、偶発的な衝突や経済封鎖などの、不測の事態や外交における問題が、戦争のトリガーとなる。このような事を「トゥキディデスの罠」と呼ぶ。現代の米中は、その罠にかかる可能性は非常に高いが、避けられないことはない。」 2017年の段階で、米中の対立を見通しており、筆者の鋭い視点が伺える。 米中の対立を歴史の中の似たような事例から紐解いている。 歴史と現在と未来という流れを論理的に考察しており、歴史を学ぶことの重要性と米中の未来を考えるのに非常に興味深い。 かなり分厚い本であるが、一読の価値はある。
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