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教育の哲学・歴史 教師のための教育学シリーズ2
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教育の哲学・歴史 教師のための教育学シリーズ2

古屋恵太(著者), 教師のための教育学シリーズ編集委員会

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教育の哲学・歴史 教師のための教育学シリーズ2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 学文社
発売年月日 2017/10/01
JAN 9784762026126

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教育の哲学・歴史

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2023/01/05

教育について、自分が何を問題としているのか、はっきりさせてくれた。 「教育するとは、どうすることか」(何のためにするのか、どういうことをするのか、どのような人間に育てるのか、目的・内容・方法・目標) 教育史上の重要思想が網羅されているので、自分が問題としていることについて考えるた...

教育について、自分が何を問題としているのか、はっきりさせてくれた。 「教育するとは、どうすることか」(何のためにするのか、どういうことをするのか、どのような人間に育てるのか、目的・内容・方法・目標) 教育史上の重要思想が網羅されているので、自分が問題としていることについて考えるために、次にどのような著作を読めばよいか分かった。 (大田堯について)「大田から見れば、学校を中心とした現代日本の教育は、文化への参加という教育本来の意味を失っており、『大人も子どももヒトとして人になりかねている。』(大田1990,84)ということになる。これは意図的教育としての学校教育が無意図的教育から独立して自転を始め、何のために学校教育が存在しているのかというルーツを忘れてしまっている姿だと言い換えることもできるだろう。」(p4) (カントについて)「つまり、理性を用いることができる人間は自ら考え、判断し、行動することができる自律的な存在であり、公教育制度は、すべての人間をこうした自律的な存在に育てることを目標としているのだということができる。」(p9) 「試験とは、権力が自らの強さの表徴を明らかにするかわりに、また自らの標識を当の空いて(=主体)に押しつけるかわりに、ある客体化の機制のなかで当の空いてをつかまえる場合の、そうした技術である。規律・訓練的な権力は、自らを支配する空間のなかでは、客体を計画配置することで、根本的に自らの勢力を明示する。試験はいわば、こうした客体化の儀式に相当するわけである。(フーコー1977:190)」(p53) (カントについて)「自律への教育とは、自律へと強制することである。すなわち、他律を通して自立を育むということである。」 (村井実について)「教育に臨む私たちは、『善さ』とは何かをしらないのに子どもたちを『善く』するというパラドックス的情況にあるというのである。」(p57) 「フレーベルにとって『人間の教育』とは、意識し、思惟し、認識する存在としての人間を刺激し、指導し、その内的な法則を、その神的なものを、意識的に、また事故の決定をもって、純粋かつ完全に表現させるようにすること、およびそのための方法や手段を提示することである。」(p75) 「ヴァルター・ベンヤミンは、『教育としての遊び』のなかで、次のように述べている。『あそびの世界が個々の規則やリズムをすべて支配している。—この大法則、つまり繰りかえしの法則こそ、遊びの理論が最後に研究しなければいけないものだろう。子どもにとって繰りかえしがあそびの基本であり、『もう一度』というときがいちばん幸福な状態である、とわたしたちは知っている』(ベンヤミン1982,63-64)」(p79) 「すべての子どもに等しく、世界についてのすべての知識を与えるという近代教育の理念を実現するために、教師は教科書や教材という、世界の代用品を用いて教育を行う。世界を写し取ったこの代用品は『表象』あるいは『代表的提示』と呼ばれている。」(p128-129) 「教育学は、300年前から『もう一度』の世界—しかも形式化された模写という枠内での『もう一度』の世界—である。途方もない美学的・象徴的企て、一種の巨大コラージュであって、このコラージュは、その後私たちのカリキュラム考案者が発展途上国にまで浸透するようになってからは世界規模で推し進められている—と、このように言うことができるかもしれない。」(p135,モレンハウアー) 「人為的・人工的であらざるをえない学校で、できるだけ実社会に近い文脈や状況に子どもを置くことが目指されている。」(p144) (真正の学力について)「学校での学習が、こうした知的成果にならった学習であることを判断する基準として、ニューマンは1.知識の構築、2.鍛錬された探求、3.学校外での価値の三つを挙げる。」(p145) ・大田堯『教育とは何か』岩波書店,1990 ・フレーベル『人間の教育』岩波文庫,1997 ・ベンヤミン『教育としての遊び』晶文社,1982 ・ルソー『エミール』岩波文庫,2008 ・ニューマン『真正の学び/学力—質の高い知をめぐる学校再建』春風社,2017

Posted by ブクログ

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