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もし、キリストが聖書を読んだらどう思うか 幻冬舎ルネッサンス新書143
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎メディアコンサルティング |
発売年月日 | 2017/12/26 |
JAN | 9784344914865 |
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もし、キリストが聖書を読んだらどう思うか
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1件のお客様レビュー
著者はキリスト教の信者(カトリック)であり、神やキリストへの信仰はあるが、聖書についてはそのままを重視しているわけではない。その観点で、聖書のおかしさについて、信者が公平な目線で聖書を指摘するのというのが斬新。訳文が悪いとか、キリストの父のヨセフにセリフがないとか、男尊女卑である...
著者はキリスト教の信者(カトリック)であり、神やキリストへの信仰はあるが、聖書についてはそのままを重視しているわけではない。その観点で、聖書のおかしさについて、信者が公平な目線で聖書を指摘するのというのが斬新。訳文が悪いとか、キリストの父のヨセフにセリフがないとか、男尊女卑であるとか。 特に本書で私が気になったのは、この「ヨセフ」だ。知らない事ばかりだった。2世紀後半に「真正な教え」というキリスト教批判文を書いた哲学者ケルソスは、ヨセフは姦淫したマリアを直ちに離縁したと、福音書とは正反対なことを主張した。これはこれで凄いことを言っている。処女懐胎ではなく、どうせどこかで孕んだのだろう。ヨセフはそれに耐えられず、離縁したのだと。 しかし、マタイによる福音書やルカによる福音書では、崇高な父親としてヨセフを登場させていて、この夫婦関係を無視していない。ヨセフは、受け容れたのだ。にも関わらず、クリスマスに馬小屋の中に飾る聖家族の人形(ナティビティーセット)には、ヨセフだけ光の輪がついていないものが多く、今でも民衆の間ではマリアより地位がはるかに低いまま放置されているように見える。ヨセフは、どこまでも、ただの人間なのだ。著者の俳句がそれを皮肉る。「神の子を 抱いてヨセフへ 父か子か」。 他にも、キリストが現代社会を見たらどう思うか。今のサラリーマンに何を感じるか、など。特に男尊女卑については、著者が強く主張をしていたので、その背景を知りたいと思い著者を検索したのだが、中々ヒットせず。ミステリアスであるが、ある種の宗教批判には、覆い隠す部分も必要なのだろうか。
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