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「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気 講談社+α文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2017/12/01 |
| JAN | 9784062817370 |
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「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気
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「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
規格外?破茶目茶?
2024年7月読了。
かねてから気に成っていたのだが、長らく積ん読状態だった本。ふと思い立ち読み始めたら、まぁ止まらない!『ヤマト』の話と成るとシャキッとしてしまうほど大好きな自分が、こんなに長い間放置していたことを後悔した。
西崎氏の『破滅的な』生き方は色んなメディ...
2024年7月読了。
かねてから気に成っていたのだが、長らく積ん読状態だった本。ふと思い立ち読み始めたら、まぁ止まらない!『ヤマト』の話と成るとシャキッとしてしまうほど大好きな自分が、こんなに長い間放置していたことを後悔した。
西崎氏の『破滅的な』生き方は色んなメディアで見聞していたし、子供心にも「この出たがりなプロデューサー、胡散臭いなぁ」と四十数年前から感じていたので、ある程度予想はしていたがここまで破茶目茶な人生だったとは。しかし著者が何度も書いているように、あれだけのスケール感、そしてしっかりとした物語の世界観を持ったアニメ作品は、やはり『ヤマト』から始まったと心から思う。
最近作られた『2199』シリーズを観ていると、思想が『お花畑』と云うか『平和』なら何でも良い(=誰からもクレームが来ない)と言うような『覚悟の無さ』を感じて寂しくなってしまったが、これも「アニメ村はどんどん縮こまっていっている」のかと溜め息が出た。
「時代が違う」と言うのは簡単な言い訳だが、昔の『さらば』に流れている『日本人なら絶対に響く精神的な核』の様なものを描く器量がドンドン小さくなり、「波動砲を封印する」なんていう馬鹿な物語に成ってしまうのだ。文中にも有ったが、勝新や三船、角川春樹…といった様な『規格外な創造者』が、もう日本には現れないのかと思うと、一層寒々しい気分にさせられた。
左衛門佐
ヤマト第一作をリアルタイムで観た世代。「さらば」で終わらせるはずが、次々とお金目当てとしか思えない後継作には、興ざめしてアニメそのものからも離れていった。ガンダムやエヴァは世間の評価は知っていたが、実作を鑑賞するのはずーっと後になってから。そんな自分が本作で言及されるアニメで同時...
ヤマト第一作をリアルタイムで観た世代。「さらば」で終わらせるはずが、次々とお金目当てとしか思えない後継作には、興ざめしてアニメそのものからも離れていった。ガンダムやエヴァは世間の評価は知っていたが、実作を鑑賞するのはずーっと後になってから。そんな自分が本作で言及されるアニメで同時代に観ていたのは「うろつき童子」だった。あれも西崎の影響下にあったのか。
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伝説のアニメ『宇宙戦艦ヤマト』を世に送り出し、その他にも『海のトリトン』『ワンサくん』などを企画・製作した伝説のプロデューサー。西崎義展氏の破天荒かつスキャンダラスな生涯を描いたノンフィクションです。 後世のクリエイターたちに多大な影響を与えただけではなく、90年代の日本...
伝説のアニメ『宇宙戦艦ヤマト』を世に送り出し、その他にも『海のトリトン』『ワンサくん』などを企画・製作した伝説のプロデューサー。西崎義展氏の破天荒かつスキャンダラスな生涯を描いたノンフィクションです。 後世のクリエイターたちに多大な影響を与えただけではなく、90年代の日本を震撼させた「オウム真理教」の教義にも重大な影響を与えたアニメ『宇宙戦艦ヤマト』。 実を言うと僕はテレビでの再放送で断片的にしか見たことはなく、その影響下にはほとんどありませんが(中高の同級生だったN君が「ヤマト馬鹿」であったことを思い出した)、日本サブカルチャー史における「ヤマト」の重要性は認識しております。 本書はその「ヤマト」シリーズを世に送り出した伝説のプロデューサーである西崎義展氏の破天荒かつスキャンダラスな生涯を描いたノンフィクションです。 僕が西崎氏のことを知るキッカケになったのは「オタキング」こと岡田斗司夫氏の『遺言』(筑摩書房)を読んだことで、西崎氏と岡田氏のスリリングなやりとりが印象に残っていたからでした。それを踏まえた上で本書を読んでみて、西崎氏の破天荒かつスキャンダラスな生涯と、自らの手がける仕事についてはタイトルどおり「狂気」が全身から湧き出るようなすさまじさに最後まで圧倒されてしまいました。 西崎氏は東京府東京市小石川区原町(現・東京都文京区白山)の名門家庭に生まれるも、それに反発して流浪の果てに芸能界を経てアニメの世界に入るわけで、アニメ界のレジェンドたち―手塚治虫から富野由悠季をはじめとするそうそうたる面々や、仕事上で付き合いのあった人々が深い相克と愛憎をもって西崎氏のことを語る様子に衝撃を受けましたが、彼らの証言を挟みつつ、金と女とスキャンダルにまみれたその人生に迫っていくのです。 「ヤマト」が大ヒットした後も権利関係で原作者である松本零士氏をはじめとする関係者たちと泥沼の抗争を繰り広げ、自らも覚醒剤や武器の不法所持などで塀の中への生活を余儀なくするまで転落してしまうのでした。 そんな西崎氏に「華麗なる復活」を果させるのもまた「ヤマト」であり、2009年に公開された劇場用アニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』を壮絶な現場で完成に持っていくわけですが、後半のハイライトは是非手に取って読んでいただきたいです。 しかし、西崎氏は遊泳のため訪れていた小笠原・父島で船上から海へ転落し、2010年(平成22年)11月7日、午後2時58分、死亡が確認された一報が駆け巡ったときには 「もしや西崎は消されたのではないか。あの男はそれだけの恨みを買っている」 という噂が飛んだとのことです。 そういった声もまた、本書を全て読んだ後だと、 「その一節もさもありなん。」 と納得しているのです。 ※追記 本書は2017年12月22日、講談社から『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気 (講談社+α文庫) 』として文庫化されました。
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