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ミッドナイト・ジャーナル 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/12/15 |
JAN | 9784062938105 |
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商品レビュー
3.8
23件のお客様レビュー
購読者が減っている新聞(自分も読んでいないが)、毎日発行される新聞の記者たちにこんなドラマがあるとは。簡単にお仕事小説では片付けられないおもしろさ。読んで損なし。
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先日読んだ宮部さんの書評集に載ってて読みたくなった本。 童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。 あれから7年。埼玉東部で、小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。犯人は二人いたとの証言から、豪太郎の脳裏に”あのとき”の疑念がよ...
先日読んだ宮部さんの書評集に載ってて読みたくなった本。 童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。 あれから7年。埼玉東部で、小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。犯人は二人いたとの証言から、豪太郎の脳裏に”あのとき”の疑念がよぎる。 終わったはずの事件が再び動き出す。 記者物は好きだけど、抜いた、抜かれたという熾烈なんちゃってスクープ競争にいつもハラハラさせられて心臓に悪いw 自分には絶対無理な仕事だよなぁと思いながら、いつも読んでる。 丹念で地道な取材から、警察でもたどり着けなかった犯人に接近していく過程は、誰だって応援したくなるってもんだよね!
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【なんて割に合わない職業なのだろう】 頁を読み進める度、いかに記者という職業選択が前時代的な働き方なのかをしくしくと感じる 物語のラストでも、七年前の事件の決着が付いたからといって、何かが劇的に変わるわけでも、何もかもが救われるわけでもない そりゃそうだ 毎日毎晩、その他の...
【なんて割に合わない職業なのだろう】 頁を読み進める度、いかに記者という職業選択が前時代的な働き方なのかをしくしくと感じる 物語のラストでも、七年前の事件の決着が付いたからといって、何かが劇的に変わるわけでも、何もかもが救われるわけでもない そりゃそうだ 毎日毎晩、その他の事件事故、ニュースが生まれ続けるのだから 365日終わりのない、こいつら本当にいつ寝てんだ?ってなる そんななんとも割に合わない職業 この一冊はそんな眠らない記者たちの、 数ある日々の取材の奮闘記録の、あくまでその中の一場面を切り取った物語に過ぎない なのだが、まあこれが面白い 読みやすいのもそうなのだが、一つ一つの嘘を引っペ返して、真実を明るみにすることだけに無心になっていく そんな記者たちの割に合わない情熱が、喰らい続けていく姿が、自然とまた次の頁をめくらせる とてもじゃないが自分にはない、割に合わない熱情を持って一つ事に当たる登場人物らの姿に、目が離せない そんな豪太郎の本質は、最後の締めの老婆の死亡事故の一幕に凝縮されている 「あとは家族の問題だ」 もちろん徹底的に真実は暴く だが、必要ないと思えば全てまでは書きやしない これがいわゆる、豪太郎が信ずるジャーナルなのだろうか 何でもかんでも速報、SNSと誰も彼もが無作為無遠慮に何かを発信できる現代社会において、 最後に豪太郎が見せたジャーナルの本質とその良心は、今一度考えさせられるものがある
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