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デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか 労働力余剰と人類の富
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2017/11/01 |
JAN | 9784492654804 |
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デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
本書、原題は「The Wealth of Humans」ということで、アダム・スミスの国富論(The Wealth of Nations)を意識したものだと思います。つまり「人富論」とでも呼べるのかもしれません。ただ日本語のタイトルは『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』と...
本書、原題は「The Wealth of Humans」ということで、アダム・スミスの国富論(The Wealth of Nations)を意識したものだと思います。つまり「人富論」とでも呼べるのかもしれません。ただ日本語のタイトルは『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』ということで、かなり意味合いが違っています。私は日本語タイトルにひかれて購入したのですが、最後まで読んで、著者が言いたいのは「デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか」ではなく、副題にある「労働力余剰と人類の富」ということだと理解しました。その意味で、デジタルというバズワードを題名に含むことで販売部数は伸ばせたかもしれませんが、読者を道に迷わせるという罪も犯している気がします。 内容はどうかというと、いかにもエコノミスト誌の記者が書いた本という印象です。つまり、労働力余剰と人類の富を主題にしているけれども、結果として大事なのは「開放性」「平等」だといいたいわけで、正直ガッカリしました。ビル・エモットの本もそうですが、表面的な事象をなぞりながら、エコノミスト誌が会社として主張したいことを主張しているだけで、正直議論の深さを感じませんでした。エコノミスト誌の記事のロングバージョンという印象です。 また本書にはソーシャルキャピタルの話がかなりのページにわたって書かれていますが、結局ソーシャルキャピタルがどんな役割を今後果たすのか最後までわかりませんでした。これがデジタル社会のカギになると言いたいのか、デジタル社会を阻害する要因になると言いたいのか。本書からは両方の可能性が示唆されていました。また貧しい国の人間を経済的に豊かな国(つまり豊かなソーシャルキャピタルを保有する国)に受け入れることで、ソーシャルキャピタルを輸出できる、これが一番貧しい人々を救う方法だと主張していますが素直に同意できませんでした。また教育は解決策ではないなど、私の理解不足かもしれませんが、首をかしげる主張が多かったです。教育水準を上げることで、誰かが新しい産業を興すかもしれない、そうすると労働需要が増える、という可能性はないのでしょうか。正直同意しかねる主張が多い本だとは思いました。また「デジタルエコノミー」に関する記述もほとんどなく、このワードに期待すると期待を裏切られますので注意が必要かと思います。
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うーん。前半は面白いんだけどなぁ... 第2〜3章の雇用の話や雇用のトリレンマのところが一番面白い。 -生産性が高くて給料が高い -機械化が難しい -たくさんの人を雇える の3つが同時に成り立つことはない そのため、新しい産業が出てくると少数の労働者がすごくお金持ちになり、社...
うーん。前半は面白いんだけどなぁ... 第2〜3章の雇用の話や雇用のトリレンマのところが一番面白い。 -生産性が高くて給料が高い -機械化が難しい -たくさんの人を雇える の3つが同時に成り立つことはない そのため、新しい産業が出てくると少数の労働者がすごくお金持ちになり、社会の平均は上がるけど、中央値の労働者はむしろ貧しくなる 日本でも北欧でもアメリカでも労働者の中央値は安くなっていて、トップ層が平均を押し上げている デジタルによって仕事がなくなった労働者が新しい給与の高い仕事につけるかというと、そうでもない そして、家賃などは高給取りに合わせて上がっていくので、結局は土地がある人がお金を手にしてしまう シリコンバレーの1990年代は、給与の上がりよりも土地の高騰スピードのほうが高かった。 そこまでは面白いんだけど、その先の方で無形資産だのソーシャル・キャピタルだの言い出したあたりでおかしくなる。 ソーシャル・キャピタルは、「その会社(多くはデジタルエコノミー)が富を生み出している力」で、明確に定義はできないものだという。買収してもそれを手に入れられるとは限らない、集団に宿るスキルみたいなものらしい。 ソーシャル・キャピタルは街などにも蓄積されていて、富を生み出してる街はソーシャル・キャピタルがたくさんある、という認識だ それは簡単に移転できないものらしいので、日本や韓国みたいな例は例外(と言いながらシンガポールや台湾や中国も成功例として出してくる)、新興国は永遠に貧しいままでなぜならソーシャル・キャピタルがないから そのあたりで、「なんでもソーシャル・キャピタルで説明するけどソーシャル・キャピタルの明確な定義をせず、うまく行ったらソーシャル・キャピタルのおかげ、だめならソーシャル・キャピタルが足りない」みたいな説明が増えてくる このあたり、「都市は人類最高の発明である」とか「貿易戦争の政治経済学」と似た話がでてくるけど、どちらも原典を読んだほうが良さげ。 その後はベーシックインカムとか、手作りの価値がまた見直されるとか、「人間には表面的な富の他に別の価値が」的な話が出てくる。 意味のない意見ではないが、市場と切り離してワークすると思わせるほどの説得力は感じなかった。 結果として、「デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか」については、いまいちぼんやりしていたと思う (格差が広がる話と、エレファントカーブ的な話は説得力あるけど、それはこの本の前から言われていたこと)
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労働力は経済学の基本原理では余らない。 労働塊の誤謬=世の中には一定の仕事しかない、と考えない。セイの法則=供給はそれ自身の需要を作り出す。 会社の本質。市場を通じて取引しようとすると手間がかかりすぎるので、組織を作って仕事を行うようにしたもの(コース)。 デジタル革命によって...
労働力は経済学の基本原理では余らない。 労働塊の誤謬=世の中には一定の仕事しかない、と考えない。セイの法則=供給はそれ自身の需要を作り出す。 会社の本質。市場を通じて取引しようとすると手間がかかりすぎるので、組織を作って仕事を行うようにしたもの(コース)。 デジタル革命によって、外注がしやすくなった。具体的な貢献度を測定しやすい。 最低賃金の引上げは労働力の余剰を進める。 ベーシックインカムは運営が単純。最低限の受給条件として何らかの仕事に就くことを求める。 教育は解決にならない=高度な仕事ほどデジタル化が進む。 パイが大きくなれば問題ない、と政治はいう。 中国はその方法で成功した。成長が大きかったから多少の分配の失敗は問題なかった。 アメリカは分配効果が成長効果を飲み込んでしまった。分配を失敗したので格差が広がった。 高齢化は移民や外国人の利用を促進する効果がある。しかし若い世代は仕事を奪われるため反対する。
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