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学童集団疎開 受入れ地域から考える 岩波現代全書108
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2017/10/01 |
JAN | 9784000292085 |
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学童集団疎開
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学童疎開を「受け入れたほう」から見るというのは、確かに欠けていた視点だ。 都市部と違って地方(農村)には受け入れるマージンがあったというのは前提として語られるべき事柄ではなく、検証が必要だろう。 本書では、「疎開」制度の変遷を丹念に追って、都市と農村の関係(国土計画の観点)や、非...
学童疎開を「受け入れたほう」から見るというのは、確かに欠けていた視点だ。 都市部と違って地方(農村)には受け入れるマージンがあったというのは前提として語られるべき事柄ではなく、検証が必要だろう。 本書では、「疎開」制度の変遷を丹念に追って、都市と農村の関係(国土計画の観点)や、非戦闘員の避難と軍事・工業の隠匿という両面から見た質変化を記している。 まったくの素人な感想だが、「疎開」がもともと軍事用語ということも知らなかった。「避難」ではなく「疎開」が用いられた理由も。 あと、ロンドン空襲に対してイギリス政府がとったのと同様の疎開策を部下が提案したときに、家族が別れて暮らすのは日本の伝統に反するといって東條英機が反対したというエピソードは興味深い。皇道派に対して統制派は理性的とされるが、所詮は相対的な評価ですよね。 というわけで、本の狙いには意義があるし、興味も湧くのだけど、データが乏しいのが残念な点だ(たぶん著者のせいではなく、もともと残っていない)。 都会の子供たちが疎開してくるけど、農村の子供たちには満蒙開拓青少年義勇軍や少年農兵隊の割り当てがあったという記述も、たとえば府県別の割り当て数などのデータがあれば説得力が出ただろう。
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