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ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2017/12/06 |
| JAN | 9784309464565 |
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ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所
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商品レビュー
3.9
19件のお客様レビュー
なんとなく面白そうで選んだが、探していたのはこれだ!と確信した。複数の視点の切り替えにより物語を構成する手法はありふれていると思うが、こんなに上手いのは他に思い付かない。寸断された各エピソードの再接続も見事だ。全体は一本の映画的で、最初の方は『マグノリア』という映画を思い出した。...
なんとなく面白そうで選んだが、探していたのはこれだ!と確信した。複数の視点の切り替えにより物語を構成する手法はありふれていると思うが、こんなに上手いのは他に思い付かない。寸断された各エピソードの再接続も見事だ。全体は一本の映画的で、最初の方は『マグノリア』という映画を思い出した。とにかく洗練された毒のある軽妙な文章そのものが面白いので、何が描かれていてもずっと面白い。完璧、文句なし。2026本屋行かない人大賞。 翻訳も古さを感じずつい最近の発表かと思うほど自然で良かった。 ナンセンスでふざけていても下品ではなく、一見不可解なタイトルの通り、どことなくジェントルな雰囲気が漂っている。別にコメディーに傾倒しているわけでもなく、鍵はPKD的な奇怪なSFエッセンスであり、更にミステリーやオカルトの不穏さもある。それらのコンセプトが狙い通りに紡がれていく完成度の高いプロットが素晴らしい。これならば忙しくて本が読めない人も大丈夫だろう。 捻くれて辛辣なユーモアセンスはいかにもイギリスっぽい。正面から世の中を見ていない感じというか。そういう感覚に接したい需要に日本の作品はあまり答えてくれない。無理矢理例えるなら全盛期の藤子・F・不二夫と水木しげると糸井重里を足した感じ。突如なにかが間違って笑いに目覚めた森博嗣っぽくもある。自由意志を信じ運命論的なものを否定しているところが両者に共通している。 むしろ最近の(昔から?)日本の小説はシャツを裏返しに着て、「この精巧な縫い目のほつれには真実性が宿っている」みたいなことばかりやっているが、それにぐったりしてしまう者からすると、「寝ぼけてシャツ裏返しに着てる阿呆がいるぞ」と言ってしまうこのような作品は、ある種の清涼剤になり得てしまう。 作品の感想から外れるが、例えば「お年寄りを大切にしましょう」とか「この老人の不幸に着目せよ」というのは一種の信仰だが、「ボケた老人がいる」というのはただの説明である。日本の作品にはこの説明が不足、または過剰のように思う。その一因には“信仰が足りない者=性格が悪い”としてしまう国民性が影響しているのではないかと考える。つまり信仰を否定すると売れないのだ。そしてこのような文化の差が最終的に創作物の違いになる。 感心したのは、“この世に存在しない音楽”の描写だ。並の作家なら色や自然現象で例えたりするだろうが、それでは曖昧な感覚だけ残り納得感があまり無い。言ってしまえばそれは、どんなに美しい比喩を重ねていたとしても、はっきり想像できない時点でつまらない文章なのだ。感受性や教養の高い人は作者の美学に共鳴出来て感銘を受けるかもしれないが。 しかしこの作品の場合、その音楽がどのように鳴っているかの具体的な説明を丁寧に重ねていて、詳細ではないがなるほどと想像できる。その想像できることが説得力になる。表現力とはこういうことではないだろうか。 冒頭、馬のところは完全に同意。馬の気分まで語るセンスや電動修道士のアイデアも天才的だ。主要キャラも存在感を確立しており、シリーズでもっと読みたかった。早逝が惜しまれる希有な才能の傑作。
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ジャンルはSFミステリでいいのかな? カオスに続くカオスで「なんのこっちゃ」と思いながら読み進めてたけど、それらが一気に氷解するのがめちゃくちゃ爽快だった。詳細を忘れた頃にまた頭こんがらがりながら読みたい
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タイトルの「全体論的」の意味は拾えなかったけど、面白さは伝わった あとがきにもあるように、終盤までは何が起きてるのか分からないのに、どんどん頁が進んでいくから不安になるけど、最後に一気に解決されるのが面白い
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