日本語のへそ ムダなようで、でも大事なもの 青春新書INTELLIGENCE

金田一秀穂(著者)

• 販売会社／発売会社: 青春出版社
• 発売年月日: 2017/12/02
• JAN: 9784413045223

商品レビュー

2024/05/19

ユーモアあり楽しい。

言葉は万能ではない。
言葉は不便なもので、自分の感じていること、触っていることの3割も表現できない。
言葉によって人は踊らされる。バーチャルなもの。実態がない。
人間は言葉に意味を求めすぎるが、あくまで道具。
よい言葉を心がけて使いたい。

ありがとうがいらない世界というのも良かった。して当然だから親切にされてもありがとうを言わない、モンゴルの遊牧民。

ありがとうは言った方も言われた方も得をした時の言葉。
すみませんは相手が損をしてその分自分が得をした時に使う言葉。
ごめんなさいは相手に損をさせた上、自分も得をしていない時の言葉。
つまり他者と自分の間で損得のバランスが崩れたことを調整する役割がある。この言葉を盛んに言い合わない世界の方が居心地がよいのでは？

2018/10/16

なんとも手触りのやさしい本である。といっても装丁がフワフワとしているわけでなく、その読後感のことである。
読んでいると、所々で小さく笑ってしまう。笑いは『緊張と緩和』とよく言われるが、この本は日常生活での悩みやストレスによる緊張をスルリとほどいて、クスリと笑わせてくれる。

先程、手触りがやさしいと書いたが、肩もみの後のような読後感の方が正しいような気がしてきた。といっても肩凝りがないタイプなのでそれはそれで嘘になる。ともあれ、こんな無駄な感想でもいい、そんな本です。

2017/12/12

面白いです。漫談の類だとおもって読んだ方がいいかも。「日本語は多数決」派の筆者はどんな日本語にも肯定的なのが良い。言葉は道具であることを思い出させてくれる。