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惑いの森 文春文庫
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惑いの森 文春文庫

中村文則【著】

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惑いの森 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2018/01/04
JAN 9784167909987

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商品レビュー

3.2

24件のお客様レビュー

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2023/01/04

最近、中村さんの本を最近少しずつ読み進めている。短編集よりも更に短い掌篇集。バラバラと繋がりのない作品ばかりかと思いきや、少しずつ時間や人物が共有されている。中村さんにしては救いのある物語ばかりで少し息抜きしながら読んでいられた。気軽に読めるし、身構える必要もない。時々ひりひりす...

最近、中村さんの本を最近少しずつ読み進めている。短編集よりも更に短い掌篇集。バラバラと繋がりのない作品ばかりかと思いきや、少しずつ時間や人物が共有されている。中村さんにしては救いのある物語ばかりで少し息抜きしながら読んでいられた。気軽に読めるし、身構える必要もない。時々ひりひりするけれども。

Posted by ブクログ

2022/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界観を共有しながらも、独立したショートショートを集めた短編集。 物語では、世界に対する復讐を企てるテロ集団のような教団がある。「白い服を着た、胸に妙なバッジをつけた」教団の人間たちは、社会に対する憎悪になり得る「傷」を持った人々を、仲間とすべく集めている。一つ一つの物語は、そうした「傷」を心に抱えた人々の物語が多くを占める。 自らの「傷」を復讐のための刃物とするために教団に入団する人。「傷」も自分の一部だとして、差し出すことを拒む人。大切な人との出会いによって、「傷」が癒された人。 自分たちの人生にある闇との、様々な向き合い方が、描かれる物語だった。 1番印象的だったのは、「48 ソファ」だった。両親が離婚したらしき少年は、父親について行くことを決め、新しい学校へ転入する。彼の心の支えになっているのは、不思議な広い部屋の動物達であった。 動物達は、少年に、「お別れだね」と言い、もうこの部屋に来てはいけないと言うものの、少年は、それからも繰り返し部屋へやってくる。動物達は、そんな彼を口では拒むものの、断りきれない。 少年と動物達の温かな関係の物語だった。

Posted by ブクログ

2022/04/28

たぶん私はこの本を何度読もうが理解できません。50編で200頁。独立した短編集かと思いきや、これはあの人あれはこの人という人物がいっぱい出てきて、でもどうなっているのかまるで説明できない。こんなに訳がわからないのになぜか退屈ではなくて、この世界をわかりたいと思ってしまう。 時に...

たぶん私はこの本を何度読もうが理解できません。50編で200頁。独立した短編集かと思いきや、これはあの人あれはこの人という人物がいっぱい出てきて、でもどうなっているのかまるで説明できない。こんなに訳がわからないのになぜか退屈ではなくて、この世界をわかりたいと思ってしまう。 時に登場するご本人もどきは好きになれないけれども、タクシー運転手が、郵便局の人が、塔を作りつづける老人のことが気になって仕方ない。わからないのに美しく、不思議と陰鬱な印象は受けませんでした。私もハシゴをのぼりたい。世界は美しいと思いたい。

Posted by ブクログ

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