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五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2017/11/17 |
JAN | 9784087456677 |
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五色の虹
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商品レビュー
4.6
18件のお客様レビュー
民族協和、今、この言葉の持つ重み。 だれでも、人生の年月を重ねれば、自らの希望の方向とは全く異なる道を歩まされた経験をも持つ。 満州建国大学の学生もまた、あらゆる物事が即座に中断され、否定され、排除されるという境遇を直面している。正確には、ひと以上にだが。 この作品を読んで共感...
民族協和、今、この言葉の持つ重み。 だれでも、人生の年月を重ねれば、自らの希望の方向とは全く異なる道を歩まされた経験をも持つ。 満州建国大学の学生もまた、あらゆる物事が即座に中断され、否定され、排除されるという境遇を直面している。正確には、ひと以上にだが。 この作品を読んで共感するのは、希望の道を閉ざされるという不条理の連続に誰しもが遭遇してきたからであろう。彼らほどではないけれど。しかも、80代の彼らは凛としている。そこに救われた感じ。 ジョージ・戸泉如二は4期生。日本人の父とロシア人の母を持つハーフ。敗戦後、波乱万丈の人生を送った。異質な建国大学生。学生は個性豊かで多様。 卒業生の戦後の人生に触れて、ロシアも含めたアジアの歴史を知った。ほんの一端だとおもうが。我の視野の狭さを痛感した。 満州国は傀儡の国、日本の恥ずべき侵略の歴史。それはそうではあるが、満州国の建国大学校に集った人たちの人生のありようは、皆の心にひびくものだと思う。 「満州建国大学」について、初めてこの本で知った。 https://momodaihumiaki.hatenablog.com/entry/2024/02/04/212920
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この大学の方針は、もちろん当時の政治的な思惑もあったにせよ、若者たちからすればいいものだと思った。 言葉も文化も異なる人と共に過ごし、お互いの言語を学んで腹を割って話し、意見が違っても受け入れる。 何かを聞いて不快に感じる人を生まないために言論封殺するよりも余程建設的。これこそ多...
この大学の方針は、もちろん当時の政治的な思惑もあったにせよ、若者たちからすればいいものだと思った。 言葉も文化も異なる人と共に過ごし、お互いの言語を学んで腹を割って話し、意見が違っても受け入れる。 何かを聞いて不快に感じる人を生まないために言論封殺するよりも余程建設的。これこそ多様性のあり方じゃないかと思う。今の時代こそ、日本にこういう理念を持った学校があってもいんじゃないかな。五族協和をそうだけど、学生に主体的に考えさせる教育とか必要だと思うなぁ。
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三浦英之の5冊目。満州建国大学の卒業生を追ったノンフィクション。取材力がすごい。 「五族協和」を掲げる国策大学の、その実侵略的狙いの中で、一人一人の学生たちがどう学びどう生きたのか、たいへん興味深く読んだ。 戦争は人間を引き裂く。
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