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朝鮮思想全史 ちくま新書1292
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2017/11/08 |
JAN | 9784480071040 |
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朝鮮思想全史
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
意外に纏めてて読みやすい!!!
意外に韓国思想史の日本書籍がない。どれもこれも韓流ブームのためか李王朝のことばかりで、純粋に思想史を纏めたものは日本書籍では見つからない。 他国の日本だからかなって思うのだけど、他国の日本でも中国の道教思想史、儒教思想史、王朝思想史、仏教思想史などはジャンルで詳細にあるのに、「...
意外に韓国思想史の日本書籍がない。どれもこれも韓流ブームのためか李王朝のことばかりで、純粋に思想史を纏めたものは日本書籍では見つからない。 他国の日本だからかなって思うのだけど、他国の日本でも中国の道教思想史、儒教思想史、王朝思想史、仏教思想史などはジャンルで詳細にあるのに、「あれ?」なんで韓国・朝鮮はないの?と不思議で仕方がない。更に少ない中でも良質っぽい書籍を読むと、日本に亡命したような方が書いたようで日本が戦前に調査した資料を基に論じている有様だ。韓国本国でも戦前に日本が調査した資料を基に論を展開する。北朝鮮側にある遺跡だったり資料だったりの調査は出来てないような感じだ。 読んでもイマイチ捉え所の解らない王様ゲーム的な韓国・朝鮮国なんだけど、小倉先生は意外に纏まってて神話から思想史を纏めていて解りやすい。読みやすいし、王に力点を置かずに国を動かした思想を中心に纏めようとしているから、他の書籍(王朝主体の書籍)とはひと味違う。 あと個人的な印象だが、どの書籍も読めば自ずと韓国思想史は北と南とに分かれて解説されている。北から始まって南下政策で南と衝突してと纏められるから、北の朝鮮民族と南の大韓民族とに自然に分けてしまう。誰が書いたって、読んだってそこに半島の民族の基本の形を作ってしまう。宿命的な民族の体質が朝鮮半島にはあるような気がする。
対語博士
視点を相手側(向う側)においてみると、従来の自分の思考が如何に狭く偏ったものに過ぎないかということを痛切に感じさせられた。自分の側から自分知識のみで考えていたに過ぎないということを。 朝鮮の歴史をもう少し学ばなければならない。アメリカの人も日本のことについて、このくらい知らないし...
視点を相手側(向う側)においてみると、従来の自分の思考が如何に狭く偏ったものに過ぎないかということを痛切に感じさせられた。自分の側から自分知識のみで考えていたに過ぎないということを。 朝鮮の歴史をもう少し学ばなければならない。アメリカの人も日本のことについて、このくらい知らないし知ろうともしていないことを思うと恐ろしい、特に沖縄の事など。 朝鮮に対しては、卑弥呼時代や白村江の役、百済からの帰化などほんの僅かしか知らないなかで、日本とは明治維新以降の関係で封建的で儒教に凝り固まった遅れた国という印象であった。それは自分が知らないだけであって深い事情がもっとあったのだ。アジア主義を調べている時にもフラフラ対応をして中・露・日を手玉にとって無節操に立ち回ったという印象がぬぐえなかった。 漢字の人物名が多出し、儒教の原理論や多くの派閥間抗争が錯綜し、複雑でなかなか内容の理解まで入れないスタートであったが、読み出すとまさに血が引くという感じである。知ると同時に無意識の思い込みが砕かれる、衝撃を受ける、圧巻である。 再読は勿論、もっと朝鮮を知ろうと痛感。
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古代から現代にいたるまでの朝鮮思想史の全体像を、かなり分厚いとはいえ、新書一冊で概観することのできる本です。 著者は「はじめに」で、「できるだけ著者の自説を展開せず、客観的な記述を旨とした」と述べています。ただ、本書全体をつらぬくキーワードとなっている「霊性」ということばが、十...
古代から現代にいたるまでの朝鮮思想史の全体像を、かなり分厚いとはいえ、新書一冊で概観することのできる本です。 著者は「はじめに」で、「できるだけ著者の自説を展開せず、客観的な記述を旨とした」と述べています。ただ、本書全体をつらぬくキーワードとなっている「霊性」ということばが、十分な彫琢をほどこされないままに用いられており、朝鮮思想史の客観的な全体像を知ることを妨げているようにも感じられます。とはいえ、「本書一冊を読めば、神話から現代まで、儒教や仏教から文学まで、朝鮮思想の全体をざっと見わたすことはできる」というような本は、日本だけでなく、韓国にもこれまでなかったと「あとがき」には書かれており、これから朝鮮思想史を学ぼうとするひとにとって道しるべの役割を果たす本になるのではないかと思います。 もちろんそれぞれの思想家たちの議論にかんするくわしい説明がなされているわけではないので、わたくしのような門外漢には本書を読んだだけで朝鮮思想史の内実が十分に理解できるようになるわけではありませんが、それでもおおまかに全体像を知ることができたのは事実であり、まさしくそれが著者の意図するところなのだとするならば、その意図は十分に果たされているといってよいのではないかと思います。
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