フラジャイル(10) 病理医岸京一郎の所見 アフタヌーンKC

恵三朗(著者), 草水敏

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2017/11/22
• JAN: 9784065103647

商品レビュー

2025/02/06

子どもはどのくらい真実を知っているんだろう。
よく考える。
かつては自分も子どもだった。はずなのに、思い出せない。
でも思えば小学低学年の頃担任が生徒全員に紙に好きなクラスメート嫌いなクラスメートを書かせた意図は知っていた（ような気がする）
読書感想文は大人が期待しているようなことを書いた。
絶対誰にも言わないでと言ったことを、お母さんが他のお母さんにベラベラ喋ってしまったのも知っていた。

子どもは意外と、大人が考えるよりはるかに多くのことを知っている。
それが深刻な自分の病気なら尚更。

ここから少しネタバレーーーーーー

予後不良の小児がんのハル君（精神年齢高め）に告知すべきか否か。
主治医も両親も皆ハル君が無邪気に完治を願っていると思っていた。
しかし、岸先生は見抜いていたんだね。
ハル君が嘘をついていることを…。

比日野の病状を本人の頼みで隠し通し彼の恋人に嘘をついた過去のエピソードをはさみ、人のためにつく嘘が実は自分のためでエゴでもあり、結果周りをも傷つけることになる、ということに気付かされる回。

2025/01/29

https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00057432

2024/03/05

【あらすじ】
病理医とは、直接患者と会うことなく病気の原因を調べ診断を下す医者だ。同僚の医師は岸京一郎についてこう語る。「強烈な変人だが、極めて優秀だ」と。
利発で人気者の患児・ハルが荘望会に帰還した。彼は末期癌であることを知らされていない。残酷でも真実をハルに伝えたいと願う臨床医達の熱が、岸の古傷を刺激する！

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感想は最終巻にまとめて記載予定です。