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日に流れて橋に行く(1) 愛蔵版
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2017/10/25 |
JAN | 9784087920253 |
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日に流れて橋に行く(1)
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
主人公は虎三郎と時子。 物語の根幹は二人の成長譚。 三男の末っ子であるが故に、自由に育ち道楽三昧だった虎三郎がイギリス留学を機に鷹頭と出会い、一人前の百貨店の経営者となっていく。 高身長で流行りの着物が似合わず、ファッションカタログばかり眺めて家に引きこもっていた時子は、やはり鷹...
主人公は虎三郎と時子。 物語の根幹は二人の成長譚。 三男の末っ子であるが故に、自由に育ち道楽三昧だった虎三郎がイギリス留学を機に鷹頭と出会い、一人前の百貨店の経営者となっていく。 高身長で流行りの着物が似合わず、ファッションカタログばかり眺めて家に引きこもっていた時子は、やはり鷹頭と出会い、洋装ファッションコーディネーターとなっていく。 似て非なる二人が、明治末のアパレルファッション業界をどう牽引していくのか。 ひじょーに目が離せない。
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近代的な百貨店に生まれ変わろうとしている日本橋の呉服店の舞台裏を描く。こういう設定の話を待っていた。 百貨店史を少し調べたことがあるので、百貨店としてどういったビジネスを展開していくのかは、何となく推し量れるが、人間模様がどうなっていくのかも気になるところ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
明治が舞台。 老舗の呉服屋だが経営難に陥っている三つ星を、 英国で色々学んで帰国した三男・星乃虎三郎が立て直しを図る物語。 絵も綺麗だし、単純にのし上がっていくのではなく苦労や人間関係の描写も丁寧でとても良い。 現代から見れば、折角の建物をなんでかんでも洋風にすれば良いわけではないので 建て直しはやめて欲しいと思ってしまうところではあるが。 初めは虎三郎よりで読んでいたが、確かに大変な時期にいなかった人間がいきなり帰ってきても 受け入れられないのはそれはそうだ。 だが「たかが手代が星乃家の者に軽口を叩くな」というのも正しい。 鷹頭が説明もしてくれないのは困るが そうしてでもやりたいことをやる、迷う前に動く、 立ち止まらないというのは、ビジネスパートナーとしては有り難い存在だ。 必要な女性店員の候補を集めておいてくれる有能さは勿論のこと、 「選ぶのは俺で決めるのはお前だ」という台詞も痺れる。 そういう時代とは言え、卯ノ原さんが女学校を出ていて背も高くて 頭も小さくて、頭が良くスタイルも良いということだろうに、 着物が寸足らずで嫁の貰い手もない変な娘扱いされるのは心が痛む。 女の癖に役者をやったり店員をやったり出しゃばり、 と男性陣が休憩中話しているのもうんざりだ。 時代のせいかと言うと、現代でも目立つ女を生意気、でしゃばりという男はたくさんいる。 存寅さんがいなくなるという衝撃の事態にも 「手間が省けた」と言う鷹頭が流石だった。 どんな展開になっていくのか、非常に楽しみ。
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