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灰色の服のおじさん
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灰色の服のおじさん

フェルナンド・アロンソ(著者), 轟志津香(訳者), ウリセス・ウェンセル

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灰色の服のおじさん

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2017/10/01
JAN 9784092906211

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2018/08/26

8つの短編集。 どの作品にも共通するのは自由を求める心。誰に命令されることもなく、自分らしく、楽しく人生を送りたいという切なる望み。 これがフランコ政権下で書かれたと知ると、さらに味わい深い。 発表されたのは1978年だから、フランコが生きている間は発表出来なかったということだろ...

8つの短編集。 どの作品にも共通するのは自由を求める心。誰に命令されることもなく、自分らしく、楽しく人生を送りたいという切なる望み。 これがフランコ政権下で書かれたと知ると、さらに味わい深い。 発表されたのは1978年だから、フランコが生きている間は発表出来なかったということだろう。フランコ政権下で生きてきたスペインの人々がどんな気持ちで受け止めたかは想像に難くない。 二度と独裁者に支配させないという気持ちは「塔の番人」によくあらわれている。 ドイツやソ連や日本はともかく、楽しんで生きるイメージのイタリアやスペインでも独裁者が現れたということは、どんな民族や国家でも独裁者は出てくるということ。 内戦を征した軍人が独裁者になるのはよくあることだが、ヒーローだからと大きな権限を与えてしまう危険性を忘れてはいけない。

Posted by ブクログ

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