可愛い上司を困らせたい(2) まんがタイムC

タチバナロク(著者)

• 販売会社／発売会社: 芳文社
• 発売年月日: 2017/10/07
• JAN: 9784832256323

商品レビュー

2017/12/14

読んでる、こっちの方が火照ってきちゃう
人によって、それぞれだろうが、この反応が出るってんなら、その作品は良いラブコメってことだ
私は、さほど強いこだわりはないけど、年上ヒロインが好きな人は、間違いなく、井羅恵の一挙一動にキュンキュンしてしまうだろう
しかも、仕事はかなり有能だってのに、女子力がさほど高くなく、恋愛にも大勢がほとんどないポンコツ要素まで兼ね備えていると来たら、もう、胸がトキめなかない訳がない
主役の青木俊が、ある意味、男らしい嫉妬をしてしまうのも分かる可愛さだ
恋愛ストーリーの質が高いってのも、漫画読みとしちゃ嬉しい
ありきたりな内容を画力の高さや、ヒロインのエロさだけで誤魔化しているだけの、メッキが簡単に剥がれる少女漫画なんか、一蹴されてしまうほどだろう
俊と恵の会話のテンポも軽快で、見ていて飽きない
まぁ、若干、リア充め、と思っちまうけど、これはこれで、読み手の心を刺激するだけのパワーがある証拠だ
作中内で起こる展開も、付き合いはじめのカップルにあるな、と読み手が自身の記憶と照らし合わせて、同調できるものであるのも高評価だ
好きな人には名前で呼んでほしかったり、休みの日は思い切りデートしたかったり、自分以外の男と食事にも言ってほしくないって気持ちが生じたり、と男の読み手なら、「あー、確かに」と頷きつつ、彼女に対して同じ事をしていたと思い出し、己の矮小さに凹まされる、ちょっとしているけど大事な事が押さえられている
スピリチュアルな女性キャラの黒木さんが、面白半分で告げる、的中率の高いアドバイスで、今後、この二人がどんだけ振り回されるのか、また、すけこましである永井部長が、どんな絡み方をしてくるのか、期待どこだな
この台詞を引用に選んだのは、ドキドキしてしまったので。思わず、俊のくせにカッコいいぞ、生意気だ、と無防備な背中を引っ叩きたくなった