南柯の夢 鬼籍通覧 講談社ノベルス

椹野道流(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2017/10/04
• JAN: 9784062990370

商品レビュー

2023/07/24

法医教室シリーズの未完の最後。
前作の数ヶ月後との設定だけど、なんだかかなりの時間を感じる。
お決まりの３人の掛け合いが板についたのか、死体の間の緩衝材なのか。
大人になる事を拒む未成年の少女の自殺とその幇助者。それを純粋というのか未熟というのか、歳をとるだけ周りが見えてくるというけれど、やる前から諦めるのが上手くなる、新しいことに鈍感になっているだけのように見える。
ミイラ、即身仏？どちらであれどそれは未来に託そうとする制作者が必ずいる。今回の事件は未来に何を託そうとしたのか？光は見えたのか、やはり闇しかないのか。

2021/06/19

相変わらず楽しく、美味しく、真剣に人の死を描く。
久々のシリーズ新刊嬉しかったです。そしてなかなかに刺激的で、狂気的で、甘酸っぱい。
死者の尊厳ってなんだろうなあ、と思った。

2020/01/26

図書館で借りる。
ドラマ「アンナチュラル」を観て、改めてシリーズ全巻読んで。
死を特別に思うのは若さ故なのかと考える。ミステリーともやや異なるが、人をよく描いているので読み応えがある。続編を望む。