BEPS 動き出した国際税務基準

望月一央(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央経済社
• 発売年月日: 2017/09/01
• JAN: 9784502241611

商品レビュー

2019/05/24

BEPSの前提となった大掛かりな節税の背景、BEPSアクションプランと、具体的な政策内容について分かりやすく概説している。

2018/09/15

本書は、今後の国際税務の枠組みを決めるルールとして機能するであろう「BEPS」について筆者の経験と人脈から得られた情報をもとに作成されている。1から15まであるBEPSの行動計画のところはほとんどが大企業向けでピンと来ないが、行動計画1「電子経済の課税上の課題への対処」、行動計画7「PE認定の人為的回避防止」のところは押さえておきたい。BEPSの概況を理解したい方にはお薦め。
P91
プラトンの言葉
"Where there is an income tax, the just man will pay more and the unjust less on the same amount of income. (所得に対する税というものがこの世にある限り、正義の者は多くを支払い、正義でない者は少ないもの支払う)"-Plato
ソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師に当たる西洋を代表する偉大なギリシャの哲学者であるプラトン (英語名: Plato)が約2400年前に述べたこの言葉は、IRS (米国内国歳入庁)のウェブサイトに掲載されているものです。
今まさに、数千年の時を経て、ようやく世界各国は本格的にこの古くて新しい問題に取り組もうとしているといえるのかもしれません。