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死者の雨(下) ハーパーBOOKS
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死者の雨(下) ハーパーBOOKS

ベルナール・ミニエ(著者), 坂田雪子(訳者)

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死者の雨(下) ハーパーBOOKS

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハーパーコリンズ・ジャパン
発売年月日 2017/09/16
JAN 9784596550712

死者の雨(下)

¥220

商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2022/01/10

醜女の深情け、という古い言い回しがぴったりする事件の裏の真相。仇敵となるはずだった殺人鬼がまさかの…。

Posted by ブクログ

2021/07/24

前作を酷評したにも関わらず、直後に2作目を読んでしまった。諸々と確かに酷かったんだけど、1作目という事を考慮すると、この先化けるポテンシャルは充分あると思ったのだが結果は… なかなかの良作だった! 前作の感想でも記したけれど、思いつきか!と疑う程の結末の尻切れ感はかなり影を潜め...

前作を酷評したにも関わらず、直後に2作目を読んでしまった。諸々と確かに酷かったんだけど、1作目という事を考慮すると、この先化けるポテンシャルは充分あると思ったのだが結果は… なかなかの良作だった! 前作の感想でも記したけれど、思いつきか!と疑う程の結末の尻切れ感はかなり影を潜め、伏線の回収も全てとは言えないまでも納得出来た。その上で物語自体は面白かった。 中でも印象的だったのは、事件の起源となる事故のシーンの描写が実に不気味だったこと。 湖の水中から覗く一つ目の怪物…絵が浮かびとても哀しく、とても恐ろしかった。 あとは主人公のキレものなのになんだか頼りにならない感じも少しだけクセになる(笑)。 ただ、 相変わらず長い。 ダラダラとした印象は無いけれど、前作ほどでないにしろ無駄だと思われる伏線が多く、面白くはあるのだが、率直に言って未だ上下で千頁を費やす程の面白さではない。 作者は自身の思想や嗜好を作中に登場人物の心や口を借りて喧伝しているのだが、消費社会への警鐘やズブズブの仏与野党関係とか、個人的に興味は唆られるが、多岐に渡り過ぎに思える。 影のテーマは1作品にひとつではどうだろう。 前にも書いた覚えがある事だが、映画の編集作業において、監督は全体のまとまりの為に不必要なカットを仮に気に入っていたとしても泣く泣くバッサリ切るらしい。作者にも今後そういう手法を期待したい。 但、この方の最新作は一冊に集約されており、きっとより洗練されている事を楽しみに、これより3作目を読み進める。 って、このコメ欄も長いなぁ(笑)。

Posted by ブクログ

2020/12/16

 前作はピレネー山脈との国境の街を風雪の季節を背景に描いたものだが、本書ではトゥールーズの近くの架空の町マルサックを背景にし、全編よく降る雨の季節と、前作とは雰囲気を変えている。タイトルとは全く無関係な邦題が選ばれたのも、本書中で絶え間ないほどに降り続く雨と、その奥で起こった犯罪...

 前作はピレネー山脈との国境の街を風雪の季節を背景に描いたものだが、本書ではトゥールーズの近くの架空の町マルサックを背景にし、全編よく降る雨の季節と、前作とは雰囲気を変えている。タイトルとは全く無関係な邦題が選ばれたのも、本書中で絶え間ないほどに降り続く雨と、その奥で起こった犯罪の姿を想起させるべく、訳者と版元とで決められたものに違いない。  原題はフランス語で「ル・セルクル」、英語に直せば『ザ・サークル』で、作中、いつこのタイトルが姿を現わすのかとやきもきさせられるが、読み進むにつれ、そのタイトルの意味は明らかになる。全作同様に過去に何が起きたのか? が現在何が起こっているのか? という疑問への回答となる、全作の写し絵のような細工の施された大作である。  前作に比べると劇的とまではゆかない進行度合いだが、途中から例によって加速するのと、ミスリードを幾重にも招いてゆく騙し絵のような迷路構造は、この作家のどうやら本懐とするところらしいから、疾走感を思わせる面白さには十分期待して頂いて構わないだろう。  前作に増して、弱点いっぱいだがどうにも憎めない主人公マルタン・セルヴァス警部は、その個性をしっかりと出し続ける。主役に負けず劣らずの周囲の個性ある捜査スタッフたちに助けられ、パンクな娘マルゴとの距離感もつかず離れずの微妙な親子関係で味わいを持たせたまま。  前作に比べ、さらに猫の目のように移り替わる視点により、後半はより読書が加速すること請け合い。最近感心させられたJ・D・バーカーの猿三部作シリーズなどと共通のジェット・コースター性はほぼ全作において保つ作家である。そのストーリーテリングに、文学性趣味も加わって、不器用で痛い思いばかりしてしまう主人公ともども、ますますシリーズ加速化が期待される。  前作でその生死の謎が期待されるハンニバル・レクターなみの例の人物が本書ではどのように関わってくるのか、も無論かなりの読みどころになっており、ラストのどんでん返しの連続はやはりプロットの妙、そしてなぜこの作家が現代フレンチ・ミステリーの代表格にのし上がっているのかが、理解できると思う。  現在、四作目の邦訳が待たれる作家としてぼくは相当注目しています。

Posted by ブクログ

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