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二十日間の浦島太郎 私が容疑者にされた日
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二十日間の浦島太郎 私が容疑者にされた日

山下重喜(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎メディアコンサルティング
発売年月日 2017/09/01
JAN 9784344912793

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2017/12/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

著者が「児童ポルノ禁止法」違反の容疑をかけられ拘置所で過ごした20日間の拘留の日々を綴ったもの。ネット社会は恐ろしいということと、冤罪は未だ深刻だなあというお話。  冤罪で思い出すのは映画『それでも僕はやっていない』。本書の中でも触れられているが、あの頃と警察、検察の態度、容疑者の取り扱いは変わっていないのだな、と思わせる。 容疑が確定していないのに(容疑者だからね)拘置所での人と人とも思わない扱い。これには無実を確信する身としては受け入れがたい屈辱だろうなと容易に想像が付く。  また著者のように幸いにも嫌疑が晴れ、無罪放免となっても心的ストレスや後遺症に悩まされるのも判る。いわれない誹謗中傷(とくにネット上)の是正、名誉回復までの道のりは容易でない(著者はかなり恵まれた境遇にあったほうだと思う)。  本書での教訓は、強い意志、確固たる信念(自分は無罪だという)、これに尽きるかな。それを支える家族や仲間の存在は、もう常日頃の行いでしか構築しえないので、突き詰めれば「まっとうに生きること」ってことか。  ただ、そうなると本書の価値って意外と薄いのだよなあ。20日間、無実の罪で拘留された内情を綴っていくのだけど、生活パターンとか、施設の様子、他の容疑者の描写が大半で、肝心の訊問や、警察・検察の手の内、訊問内容、どんなふうに容疑者の心理を揺さぶってくるのか、どんなロジック、誘導尋問で自白を引き出そうとするのか、そういったものがもう少し手厚く書いてあると面白かったのだが、ほとんどない(そういう記述に期待を持って読んでいた身からすると)。  恐らく思い出したくもなく、辛い体験が記憶を曖昧にしているところもあろうと思う。あるいは手の打ちようがない警察側の行動も特筆するにあたらない程度だったのかもしれない(最後のほうは、やったの?やってないの?の応酬だった、との記載もあるし)。  そんなわけで、拘留期間の後半は、著者の無罪釈放を待つ仲間による『救う会』などのネット上の励ましの言葉や活動、差し入れられる手紙の文面、息子ら面談者との会話などが紙面の大半を占め、それらに対する著者の感謝の気持ちが綴られる。    これは著者の名誉回復の書とともに、気持ちの整理、精神の回復のための手段、そして支援者への感謝の辞という性格のものなのだろう(という意味で、やや読む前の期待は裏切られた)。    目次を見て、「事件の真相」というのが最後のほうにあり、まずそこから目を通した。これは正解。前から読んで行くと、なんの容疑なのか、警察・検察はなにを自白させたいのかが全く伝わってこないのだ。  となると、こういう構成にしたのは、容疑を晴らすための反証、人間の尊厳を無視した警察の態度への改善要求、あるいは冤罪に対する問題提起等が本書の主たる目的ではなかったってことかな。 そんな読後感。

Posted by ブクログ