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全体主義の起原 新版(2) 帝国主義
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2017/08/01 |
| JAN | 9784622086260 |
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全体主義の起原 新版(2)
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商品レビュー
5
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二巻目も骨太な内容。 20世紀における西洋の難民は生存圏を奪取された以降、法的保護の適用が希薄になるためより経済的、政治的、民族的なアイデンティティの喪失が過大となる。 国外へと追放された人種の足場のない不安定な状態をルソーの言葉で持って「自然状態」として再定義する。 強固な官僚...
二巻目も骨太な内容。 20世紀における西洋の難民は生存圏を奪取された以降、法的保護の適用が希薄になるためより経済的、政治的、民族的なアイデンティティの喪失が過大となる。 国外へと追放された人種の足場のない不安定な状態をルソーの言葉で持って「自然状態」として再定義する。 強固な官僚制を保持していたドイツ、ロシアの両国において全体主義的傾向を帯びたシステムが基盤となって、現代のファシズムに繋がる。 帝国主義の分析は非常に面白い。イギリスが特に。 もはや法では囲い込むのできない難民たちの台頭は民族主義的排外主義的な思想のナチ=ドイツの組織によっても先鋭化される運びとなる。
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第三部、第一部と読み進めてきて第二部が最後となるけれども、とんでもなく面白かった。帝国主義がもともと経済的な事情に由来すること、その特徴が膨張の運動それ自体にあること、それが国民国家の在り方とはそぐわないこと、人種思想の経緯、海外帝国主義と大陸帝国主義の違い、法を軽視する官僚制、...
第三部、第一部と読み進めてきて第二部が最後となるけれども、とんでもなく面白かった。帝国主義がもともと経済的な事情に由来すること、その特徴が膨張の運動それ自体にあること、それが国民国家の在り方とはそぐわないこと、人種思想の経緯、海外帝国主義と大陸帝国主義の違い、法を軽視する官僚制、人権という概念のもつ問題など、どの議論をとってもほんとうに面白く、それぞれが全体主義への架け橋として描き出されるので、たしかにこれは第三部から読んでおいてよかったなあと思った。自然とか人工世界とか循環あたりの話は『人間の条件』を彷彿とさせる。カフカの官僚制の話もうれしい。あいだに寄り道していたせいもあって全部を読むのに三ヶ月ほどかかってしまったけれど、ほんとうに読んでよかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
全体主義というものが、ある日突然、一人の人間によってつくられたものではなく、社会情勢などが人々に影響し、そうなる土壌が作られた上で、生まれていく。それも当時は「全体主義」と名乗って進められたというより、時代を経てそう名付けられたのか…。そうなると、「責任」というのは、必ずしも為政者だけの問題ではなく、それを支持した側にもないとは言えないか。知らなかったからで済まされるのか、その時に感じる違和感はないのか。情報リテラシーが求められるが、あながち個人が感じる違和感も、時代に流されないために大切なのではないか。
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