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老老戦記 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2017/08/28 |
JAN | 9784101282213 |
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老老戦記
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「清水義範」によるユーモア長篇小説『老老戦記(『朦朧戦記』を改題)』を読みました。 『ifの幕末』、『夫婦で行く意外とおいしいイギリス』に続き「清水義範」作品です。 -----story------------- 覚醒した老人たちが大暴走! 悪夢か、現実か。 超高齢社会を諷...
「清水義範」によるユーモア長篇小説『老老戦記(『朦朧戦記』を改題)』を読みました。 『ifの幕末』、『夫婦で行く意外とおいしいイギリス』に続き「清水義範」作品です。 -----story------------- 覚醒した老人たちが大暴走! 悪夢か、現実か。 超高齢社会を諷刺するハードコア老人小説。 グループホームの老人たちがクイズ大会に参加した。 珍解答を期待する主催者を手玉に取る面々。 覚醒した彼らは海外旅行に出かけ、合コンに妖しく浮き立つ。 一方、世間では団塊アゲイン党なる政党が勃興した。 同世代の反体制派が闘争を開始、社会に衝撃が走る。 これは悪夢か、現実か。 日本を守らんと義勇軍を結成したのは……。 超高齢社会日本を諷刺するハードコア老人小説。 『朦朧戦記』改題。 ----------------------- 「清水義範」らしいシニカルさを感じる作品でした… 面白かったなぁ、、、 久し振りに本を読みながら笑っちゃいましたね… 敬老クイズのシーンと、選挙運動でのコーラス(替え歌)のシーンでは、笑いを堪えるのが大変でした。 ■第一部 ・第一章 敬老クイズ合戦 ・第二章 旅の恥はかき捨て ・第三章 すったもんだの同窓会 ・第四章 耄碌してても合コン ■第二部 ・第五章 秘密?察部 ・第六章 この上なく楽しい遊び ・第七章 団塊アゲイン党 ・第八章 団塊全共闘 ・第九章 日本防衛義勇軍 ■解説 金原瑞人 長生きするだけが能じゃない! 思い残さず、生きようじゃないか… グループホームで無為な余生をおくる老人たちがある日突然、覚醒した、、、 退屈しのぎに始めたクイズ大会が次第にエスカレート… あの頃の恋愛、戦争、革命を夢見て、性も闘争本能も解放して突っ走る彼らを、もはや誰も止められない、老人たちが、破茶滅茶な展開で加齢なる復活!? 第一部では、軽い認知症を抱えていた老人たちが、老人を馬鹿にしたようなクイズ合戦で意図的に頓珍漢な回答をして周囲を茶化した後から、徐々に元気を取り戻し、老人同士の合コンで妖しくも大いに盛り上がり、おおらかで愉快な展開が愉しめます、、、 第二部は一転して過激な展開… 高齢者を対象とした、南の島を戦場とした実戦形式での戦争ツアーに参加して熱狂したり、都議会議員の補欠選挙に年金制度改悪反対を訴えて団塊世代の未来を守ろうと立候補して当選・団塊アゲイン党を結成したり、政治という権力にすり寄る団塊アゲイン党に敵対する反体制派団塊グループが登場して火焔瓶や時限爆弾等による内ゲバ的テロ騒動を起こしたり、さらに戦争ツアーを担当してきた老人義勇軍がテロ組織を殲滅しようと動き出したりと、ハードでハチャメチャな展開が愉しめましたね。 ずーっと以前に読んだことのある「筒井康隆」作品の雰囲気を感じましたね、、、 クイズ大会のシーンは、以前放映していたバラエティ番組『さんまのからくりTV』の人気コーナーだった「ご長寿早押しクイズ」を思い出しました… あれも面白かったもんなぁ。 現代日本の抱える課題を皮肉ってパロったブラックコメディ作品でしたねー 「清水義範」ワールド満開!愉しめました。
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<内容紹介より> グループホームの老人たちがクイズ大会に参加した。珍回答を期待する主催者を手玉に取る面々。覚醒した彼らは海外旅行に出かけ、合コンに妖しく浮き立つ。一方、世間では団塊アゲイン党なる政党が勃興した。同世代の反体制派が闘争を開始、社会に衝撃が走る。これは悪夢か、現実か。...
<内容紹介より> グループホームの老人たちがクイズ大会に参加した。珍回答を期待する主催者を手玉に取る面々。覚醒した彼らは海外旅行に出かけ、合コンに妖しく浮き立つ。一方、世間では団塊アゲイン党なる政党が勃興した。同世代の反体制派が闘争を開始、社会に衝撃が走る。これは悪夢か、現実か。日本を守らんと義勇軍を結成したのは……。超高齢社会日本を風刺するハードコア老人小説。『朦朧戦記』改題。 ―――― 作品は二部構成になっており、第一部ではグループホームに暮らす軽度の認知症(予備軍も含む)の老人7名の、やや破天荒な日常が描かれています。 クイズ大会の出場を依頼された老人たちですが、「珍回答をいう姿を笑われる目的」ということを知り、逆にクイズ大会をめちゃくちゃにしてやろうと奮闘。その後、クイズ大会での活躍をきっかけに、刺激がなかったそれまでの生活から一転し、積極的に他者とかかわるようになってハキハキとした老後を送り始めます。 第二部では、太平洋戦争当時の軍港少年であったことを思い出し、「戦争ごっこ」を再び、よりリアルに体験しようと「秘密の遊び」を始めます。 第一部はユーモアにあふれており、老人のバイタリティーを見せつけられたようで非常に面白く読みました。少し呆けているようなところも、とても魅力的に感じました。 ただ、第二部の設定が少し残念な気がしました。 もちろん、エンタメ小説としてはよく仕上がっていたのですが、このご時世(それを批判するねらいがあったとしても)に、過去の大戦を(銃後であれ)経験してきた世代の老人たちが、その当時の熱狂を回顧して、遊びとはいえ戦争を肯定的に捉える行動をするのはいかがなものなのか、という気持ちがぬぐい切れませんでした。
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