完結「南京事件」 日米中歴史戦に終止符を打つ

水間政憲(著者)

• 販売会社／発売会社: ビジネス社
• 発売年月日: 2017/08/25
• JAN: 9784828419688

商品レビュー

2017/11/09

一次資料を使った論の進み方で、非常に説得力があります。
ただ、いつも疑問に思うのですが、
なぜ、氏はもっと外国向けに発信しないかという点です。
これは、他の方にも言えますが。

氏が、非常に日本を愛しているのは、わかりますが、
発信先は、日本国内だけではなく、国外にした方いいのではないかと。

試しに、アメリカのアマゾンで南京事件の、
南京(英語名　NAN・JING)と検索すると、
おびただしい量のアメリカ系華人のが書いた書籍が検索されます。
日本人が書いた本が、翻訳しているものは、ほとんどありません。
日本のアマゾンで南京事件を検索すると、多くの書籍がありますが、
情報として、全く国外に知られてないことがわかります。

日本人が、日本に向けて、日本語で、発信しているのがほとんどです。
効果が非常に限定的だと思います。
もっと率直にいうと、「友達同士内輪話」で終わっているような気がします。

慰安婦の問題も、また南京事件もそうですが、
慰安婦問題は、韓国人が、自国と海外に向けて、英語や多言語で死に物狂いで発信しています。
また、中華系の人も、中国と海外に向けて、英語や多くの言語で、戦略的に発信しています。
しかし、こと日本人だけが、自国に向けて、ほぼ日本語だけで発信している。
以前から、この現象を、非常に不思議だと思っています。

南京事件について、氏のように豊富資料があるなら、
なぜ、あまり海外で発信しないのか、不思議でなりません。

英文書籍の内容は読んでいませんが、おそらく、日本に否定的な内容なはずです。
表紙からして、日本軍の性暴力を連想させるものもあります。

レビューを読んでみると、多くのレビュワーが、日本軍の行った性暴力に対して、
非常に否定的です。
つまり、行ったことが前提として、認識している人がほとんどです。

言論の市場規模で比較した場合、
日本とアメリカでは、比較にならないほど、アメリカ・英語の方が影響があります。
世界の人が、南京の件を知る場合、間違いなく、日本＝加害者、中国＝被害者と思うはずです。
そうならないためにも、外国向けに、言論活動なり出版なりを行った方が良いと思います。