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アジア辺境論 これが日本の生きる道 集英社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2017/08/19 |
JAN | 9784087208931 |
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アジア辺境論
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
読書中のメモ ●独裁制の反対は民主制ではない。民主制はいとも簡単に独裁制に転じてしまう悪い面を持っている。みんなが難しいことを考えるのに疲れたとき、シンプルな政策を提示する者に政治をゆだねてしまう ●独裁制の反対は共和制。共和制とは、法の制定者と実行者が別ものである統治形態ー立法権と行政権の分離 ●共和制の統治機構は様々。条件は重大な決定は立場や判定基準の異なる複数の審級を経由し結論までに長い時間をかけること ●倒産したら終わりの会社経営と国政を同様に考えてはならない。独裁で迅速な判断ができることを至上命題としてはならない。国政は会社経営と違って間違えたら取り返しがつかないのだから。 ●憲法22条「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」。自民党の憲法改正案では、「公共の福祉に反しない限り」を削除しようとしている。(他の条項とは逆の動き)これは自民党の人々が都合が悪くなったらいつでも日本を捨てる権利を確保すること。自由と言う概念はいつのまにか機動性(モビリティ)概念に置き換えられ、機動性の高い、グローバルに活躍できる人材だけが高く各付けされる現状は奇妙だ ●機動性が高い人間というのは周囲にその人がいなくなっても困る人が誰もいないということ。なんでそんな人間の評価を高くしないといけないのか ●独裁を目指す行政府は立法機関の威信の低下をめざす。ゆえに、自民党は議員候補には無能なイエスマンをわざと選んでいる。そして議会不要論が蔓延する ●自民党新人議員はイエスマンばかりで党の言うなり、派閥を作る力を持つ者はもちろんいない。議員はとにかく拍手喝采してればいいという独裁の典型へ近づく。中国や北朝鮮と変わらない ●日本の司法権は弱すぎる。高裁で国に不利な判決は出ない。高度に政治的な問題は裁判の範疇外とされる ●日本の自衛隊員 インド洋の補給活動、イラク復興支援にあたった56名は帰還後に自殺した 感想 世界の自国ファースト主義化、日本の政治や社会のあれこれに対する考察と批判、なかなか勉強になるところあり、なるほどと思うところあり。 2017年出版の本だから、コロナで世界が大きく変わったため古く感じる面もある。 しかし、これからの日本は韓国台湾と協力すべきというアジア主義については、今ひとつピンとこなかった。 基本的にはいい話なんだけど、学者っぽい理想的なものの見方に鼻白む論がそこここにあった。 現実ではなく楽観的な目で印象や見通しを立ててしまってるのでは……と疑問が湧いた。 いい話、聞いて賛成してくれる人が増えるといいね としか言えない。
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自由の概念が"機動性"になってきてない? ってとこ新しかったです 自分にとって フリーダムはなんなんだろう? って ちょこっと 考えたけど やめた!
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この本は、内田樹さんの読書会に参加するため、とりあえず一冊読んでおこうと府立図書館で借りて、急遽読んだという経過です(笑)。 はじめに に書いていますが、日本・韓国・台湾の連携の夢――これがボクらの生きる道 ということでまず内田さんが問題提起し、姜尚中さんが応答し、また問題提...
この本は、内田樹さんの読書会に参加するため、とりあえず一冊読んでおこうと府立図書館で借りて、急遽読んだという経過です(笑)。 はじめに に書いていますが、日本・韓国・台湾の連携の夢――これがボクらの生きる道 ということでまず内田さんが問題提起し、姜尚中さんが応答し、また問題提起し、議論が深まっていくという形でお話が続いて行くという対話本でした。 序章 問題提起――自由主義はなぜこれほど脆かったのか 第1章 リベラルの限界――「モビリティー」に無力化された自由主義 第2章 ニッチな辺境国家が結ぶ新しいアジア主義の可能性 第3章 アジアの連携を妨げる「確執」をどう乗り越えるか 第4章 不穏な日本の行く末――たどり着けるか「日本の生きる道」 おわりに アジアの辺境「虚妄」に賭けるーこれがみんなの生きる道 でした。 反共法の弊害―マルクスを知らない韓国の人々 日韓の溝を埋める感じの復活 市民デモで政権を変えた初の快挙 ありうるトランプ大統領の弾劾・失墜 アメリカの国力の源泉はカウンター・カルチャー 早く動きすぎたあ安倍の誤算 日本のナショナリストはただのエゴイスト などなどについて、二人の深い洞察力が面白かったし、納得できる論理でした(笑)。 これで、一応明日の読書会に辛うじて参加できる最低限の資格が得られたのでしょうか?
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