藩の借金200億円を返済し、200億円貯金した男、山田方谷

皆木和義(著者)

• 販売会社／発売会社: 柏書房
• 発売年月日: 2017/08/01
• JAN: 9784760148417

商品レビュー

2024/09/14

山田方谷の生き方と考え方
山田方谷とは：
上杉鷹山を上回る改革手腕
明治新政府にいたら渋沢栄一に匹敵
170年前に中通革命
備中松山城を無血開城
学道一筋：
９歳・治国平天下願う
明日への投資は教育
日本一の教育者を目指す
誠を尽くすは天の道
繰り返す内省ー何が真の誠なのか
士民撫育と至誠惻怛の藩政改革：
経済再生と財政健全化の両立
上下節約
藩主も方谷も率先垂範
負債整理
方谷の決意
藩札刷新
藩札の運用に過半の力
方谷流藩札刷新戦略
渋沢栄一の蚕種焼却
産業振興
藩特産品ー鉄器具・たばこ
大坂蔵屋敷廃止→米の価格決定権を持つ
民政刷新
地政学とマズローとクレッシーの仮説
不正のトライアングル理論
目安箱
賄賂に切り込む
方谷と河井継之助

2021/10/30

江戸時代が進むと藩の財政は苦しくなった。財政が立ちいかなくなると大商人から借金せざるを得なくなる。大商人から借金をする場合、どこの大商人から借金するかという路線対立が生じる。藩内の大商人から借金するか、江戸や大阪の大商人から借金するか。保護主義的な発想は前者になる。江戸や大阪の大商人から借金すると利益は江戸や大坂に流れ、藩内を循環しないと批判される。しかし、金利は江戸や大坂の大商人から借りた方が安いことが多い。藩内の大商人が金貸しの代償として藩内で特権的立場になる方が産業が停滞するだろう。