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もうひとつの浅草キッド 双葉文庫
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もうひとつの浅草キッド 双葉文庫

ビートきよし(著者)

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もうひとつの浅草キッド 双葉文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2017/08/07
JAN 9784575714715

もうひとつの浅草キッド

¥220

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2022/03/12

東洋館の前身はフランス座というストリップ劇場、ストリップの合間にコントなどをやっていた時に専属の芸人の一人となったのが寅さんで有名な渥美 清。一冊の本を読んで、渥美清はフランス座をはじめとした舞台で大活躍し、話芸の人ということを再認識した。また、映画「男はつらいよ」の寅さんは、渥...

東洋館の前身はフランス座というストリップ劇場、ストリップの合間にコントなどをやっていた時に専属の芸人の一人となったのが寅さんで有名な渥美 清。一冊の本を読んで、渥美清はフランス座をはじめとした舞台で大活躍し、話芸の人ということを再認識した。また、映画「男はつらいよ」の寅さんは、渥美清のリアル人生がそのまま投影されていることを知り驚きもした。 特にお笑い芸人時代の渥美清の「語り」は凄まじい芸だったらしく、多くの人々がしみじみと往年の姿について証言をしている。舞台芸だった故に、これらの記録がほとんど残っていないことが悔やまれる。 また、超がつくほどの人気タレントのビートたけしは、今の活躍ぶりからは想像ができないほどの長く厳しい下積み時代と破天荒な青年時代が2冊の本から垣間見える。今の時代、これだけ人に恵まれて、本人の類い希な能力と努力で大成した人物も珍しいのではないだろうか。 渥美清にしろ、ビートたけしにしろ、これらの本を読むと、夢とはわかりつつも彼らの浅草でのリアルな舞台を心底見たくなる。 ● フランス座の命名者は永井荷風 ● フランス座から羽ばたいた大スター 『渥美清―浅草・話芸・寅さん』 堀切 直人著を読む ● 大スターから眺めるフランス座 『フランス座』ビートたけし著 を読む ビートたけしさんの相方であるビートきよしさんの書いた『もうひとつの浅草キッド』も面白い。 こちらはたけしさんとツービートというコンビを組んでいた当時の混迷ぶりを描いた傑作であり、たけしさんの本よりも具体的かつ詳しく、その様が目に浮かぶようである。キャバレーのどさ回り、漫才に興味のない客前で演じるのが嫌で、サボり、あげく泥酔して舞台に上がるビートたけしの苦労する実像がよく描かれている。 今となっては御法度な真の毒舌トークに、舞台上での客との殴り合い。ハチャメチャ話が盛り沢山で、ツービートの懐かしき話芸なども一部そのまま掲載されている。この客観的に描かれるたけしさんの若き姿から大成する道程が明らかになっており興味深い。 ビートたけしの尊敬する深見師匠に向けて、同じ門下の萩本欽一が「たけしは師匠そっくりの芸風」と報告したらしい。それを師匠から聴いて嬉しそうなたけしさん、こういった人間臭さも、こちらの本にはたくさん描かれている。 巻末の対談がこれまた良い味わい。たけしは常にきよしさんと常に「さん」づけ。 ビートきよしは永遠の相方で、たけしの本音を引き出すのが上手い。 詳細はコチラ↓ 浅草フランス座 演芸場 東洋館 と縁深い2人の大芸人(大衆芸能の魅力 2) / 『渥美清―浅草・話芸・寅さん』 堀切 直人著 と 『フランス座』ビートたけし著 を読む https://jtaniguchi.com/%e3%83%95%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%b9%e5%ba%a7-%e6%9d%b1%e6%b4%8b%e9%a4%a8-%e6%b8%a5%e7%be%8e%e6%b8%85-%e5%af%85%e3%81%95%e3%82%93-%e3%83%93%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%9f%e3%81%91%e3%81%97/

Posted by ブクログ