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親友 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2017/08/07 |
JAN | 9784094064117 |
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親友
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商品レビュー
4
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「乙女の港」が1937年連載開始(中里恒子との共作?代作?)。 対して「親友」は1954年連載開始。 少女小説を長く書いていなかったが希望されて、とのこと。 チラッと検索しただけでは、絶対代筆! と断罪する記事は見当たらなかったが、たぶん何かしらあるんだろう。 というのも本作、連載終了後にいったん単行本化されたが文庫化されず。 この本は2015年に単行本化されたものの文庫版なのだ。 なんかあるだろう。 また対にして考えるなら「乙女の港」は戦前、「親友」は戦後。 主役の少女たちはいい家の子だが、周りに不良少年がいたり、戦争の傷跡が結構ある。 育夫少年に関しては、野坂昭如原作、高畑勲監督「火垂るの墓」の清太とか、香具師と旅生活を送るくだりは、松本清張原作、野村芳太郎監督「砂の器」とかを思い出したりした。 と、やや脱線気味になった。本筋に戻さねば……しかしどうしても私には、「女学生の友」の読者たる健やかな少女のような読み方が、できなかった。 一言でいえばかすみのおじさまの存在が、怖いのだ。 地の文では隠蔽されている何かしらがこのおじさまにありそうで。 大人には大人の生活があるという隠匿を、ぷんぷん嗅ぎつけてしまった。 青い車が不吉の象徴に思えるくらいに。 アニメ版の「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」で、なずなの母親の再婚相手が、なずなに性的暴行を働いているのではないかという深読みレビューを読んだことがあるが、本作でもそんな事情を(勝手に)想像してしまった。 1954年といったら川端、例の「みづうみ」の時期なのだ。 うーん……。 という無駄な深読みをしなければ、そっくりなために(おみきどっくりのように!)間違えられるくだりとか、お姉さま的存在が絡んで波乱とか、よくある少女漫画っぽい。 前半の衣服盗難事件が伏線になって、後半の少年が登場するという伏線の張り方とか、実に川端らしくない。 というか川端には書けなかった構成なんではないか、とやはり思う。 挿絵は玉井徳太郎。日本画の大家らしい。 眼がキリっとした、キツそうな少女。 「風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リーとか、楳図かずおとか、タレントの千秋とかに似ている。 ただし、wikipediaの単行本情報には、 >『親友』(偕成社、1955年3月) - 親友、かげろうの丘、を収録。装幀:山中冬児。カバー絵・挿画:江川みさお とある。 確かに検索してみると最初の単行本では違う絵なのだ。 ……謎。なんで。 ・特別付録「栃ノ木ノ話」 ・解説 川端香男里 ・文庫解説 瀬戸内寂聴 ちなみにこの文庫解説、あらすじを100%書き尽くしているので、便利といえば便利だが、初読の際は注意必要。
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とてもよかった。 新制中学一年のクラスメートとなっためぐみとかすみの友情物語。 その日々は、爽やかで、華やかで、くすぐったくて、また、女の子同士の相手にとって自分が一番でありたいという思いからおこる嫉妬心なども、丁寧で優しく美しい日本語で綴られとてもすてきなものでした。 玉井徳太...
とてもよかった。 新制中学一年のクラスメートとなっためぐみとかすみの友情物語。 その日々は、爽やかで、華やかで、くすぐったくて、また、女の子同士の相手にとって自分が一番でありたいという思いからおこる嫉妬心なども、丁寧で優しく美しい日本語で綴られとてもすてきなものでした。 玉井徳太郎のイラストもすばらしく、大切な一冊となりました。
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