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中国バブルはなぜつぶれないのか
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中国バブルはなぜつぶれないのか

朱寧(著者), 森山文那生(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社
発売年月日 2017/07/01
JAN 9784532357344

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商品レビュー

3.8

4件のお客様レビュー

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2024/04/13

中国語の副題は「剛性泡沫」。バブル経済のバブル=泡は日本語と一緒。 2016年3月に英語版の初版が発行。著者は執筆当時、中国による過度に不動産開発に依存する経済構造からの脱却方法として、①GDP優先の考え方から脱却する、②財政改革を推し進めて固定資産税を増額する、などを本書で提案...

中国語の副題は「剛性泡沫」。バブル経済のバブル=泡は日本語と一緒。 2016年3月に英語版の初版が発行。著者は執筆当時、中国による過度に不動産開発に依存する経済構造からの脱却方法として、①GDP優先の考え方から脱却する、②財政改革を推し進めて固定資産税を増額する、などを本書で提案していたが、現在も状況は変わらず、政府としても八方塞がりで有効な経済政策の手を打てないのではないだろうか。

Posted by ブクログ

2021/08/14

欧米の定石をもとに、中国の金融市場の課題が整理されている2017年刊行ちょっと古いが、米中対立が金融市場に影響を与える可能性もあり、中国経済について興味があルポ。方におすすめの一冊

Posted by ブクログ

2021/02/11

『#中国バブルはなぜつぶれないのか』 ほぼ日書評 Day338 建国記念日、普段はなかなか食指の伸びない金融・経済系を手に取ってみた。 ベースとなる知見が浅いので、果たしてどこまで理解できているかは別として、現代(原著は2016年刊)中国の抱える危うさないし脆さが、赤裸々に語...

『#中国バブルはなぜつぶれないのか』 ほぼ日書評 Day338 建国記念日、普段はなかなか食指の伸びない金融・経済系を手に取ってみた。 ベースとなる知見が浅いので、果たしてどこまで理解できているかは別として、現代(原著は2016年刊)中国の抱える危うさないし脆さが、赤裸々に語られる。 一方で、書中、しばしばバブル中およびその後の日本について言及されるのだが、当時を思い返すと、確かに四半世紀の時を隔てて両国の様が重なって見えるところが多いことに気付かされる。 やや長くなるが、印象に残った記述をサマっておく。 銀行への諸規制(自己資本比率や預貸率等)をかいくぐるために、信託や証券を迂回させ、そこでまた手数料を抜く。欧米諸国では銀行と競争関係にあるはずのシャドーバンキングが、彼の国では銀行とグルになって、かような不正を働いている。それもこれも、まだまだ不動産投資には妙味があり、最終的には政府による救済が期待されているから。 住宅価格の上昇ペースは公的(即ち信用できない)統計では、かなり抑えた数値が報告されており、現実はそんなものではない。具体的な数字は上げられないものの、家賃の利回りが銀行ローンの利率の半分以下になっているとか、マンション価格が年収の20倍近いといった傍証が提示される。さらには節(脱)税のための各種虚偽申告等。 歪んだ証券市場。アリババやテンセントは中国では上場できない。IPO時点の異常な価格高騰。直近5年での株式投資をみるに、8割が損失を報告した。家計金融資産の75%は銀行預金と現金、株式投資への無関心と信頼の欠如を示す。上場後は収益の大半を営業外活動(=不動産開発関連)で稼ぐアンバランス。 空港の免税店で持ちきれないほどのブランド品を買い込む観光客。国内にも同じブランドの直営店が存在するにもかかわらず…その理由は、中国内の価格は他の先進国におけるそれよりも大幅に高い。関税の問題だけでなく、当該企業の価格戦略ゆえと。iPhone部品のほとんどはmade in Chinaなのに最終製品の価格は中国版が最も高価。 2013年時点で、製造業の過剰生産能力は30%(生産設備稼働率が7割しかない)。明らかな経済失速の中、地方政府による短期視点に基く過剰投資と負債の積み増し。地方官僚の在任期間がこうした意思決定の責任を追求されるには余りに短く、結局のところは中央政府に尻拭いをさせればよいという短絡的な発想。 国有企業の「コーポレート」ガバナンス問題。 ★ここは、むしろ「カントリー」ガバナンスが先なのではと思ったりもする。 第10章では、当てにならない統計数字の実態も明らかにされる。 終盤は、それまでの論をおさらいして、何だかえらく唐突な終わりかただな…という印象。 2016年から既に5年が経過するが、中国経済は諸々の問題は指摘されながら持ち堪えているかに見える。著者のいう「失敗」は、どの時点で訪れるのだろうか? https://amzn.to/2Z3J7tl

Posted by ブクログ