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黒い迷宮(下) ルーシー・ブラックマン事件の真実 ハヤカワ文庫NF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2017/07/21 |
JAN | 9784150505035 |
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黒い迷宮(下)
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(上巻より) 気になった部分は、 クラブでは客がどんなにホステスにちやほやされても、 それはただの「お約束」であって、 それがベッドへの誘いではないことが外国人には理解しがたいとか、 日本の警察では自白が重要視されており、 遺体の場所を知っていたのにわざと知らないふりをしていたのではないかとか。 別の犠牲者が日本の病院で最期を迎えた後、 看護師が家族に席を外すようにお願いし、 その間に彼女を着替えさせベッドに花を飾ったという話には感動したが、 火葬場で彼女の骨を拾うように言われ驚愕したのには、 文化の違いを不快に思わせて申し訳ない気持ちになった。 それと、 著者がなぜ10年もこの事件の取材を続けたか、が知りたかったが、 謎のままだった。 この事件によってそれまで知らなかった新たな人間の側面を知り、 大都市にひそむ異様な何かを知っているべきだったにもかかわらず、 自分の中から抜け落ちていたから、とか書かれていたが。 そして最後に告白しておこう、 この本にも書かれていたリンゼイ・アン・ホーカーさんの事件と、 犯人を勘違いして読んでいた。 そのため、途中でパラレルワールドに入ってしまったかの感覚に陥いるという、 稀有な体験をしてしまった。 自分の記憶力の無さに驚きだ。
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英国人から見た、日本と韓国の複雑な歴史、在日朝鮮人の苦悩、日本の警察の古い組織、日本と英国の裁判の比較などが知れて、深く考えさせられた。 最も印象的だった一文 「そのとき、恐怖にも似た興奮に、私の胸は高鳴っていた。その翌週は、ルーシーが日本に到着してからちょうど七年目となる週...
英国人から見た、日本と韓国の複雑な歴史、在日朝鮮人の苦悩、日本の警察の古い組織、日本と英国の裁判の比較などが知れて、深く考えさせられた。 最も印象的だった一文 「そのとき、恐怖にも似た興奮に、私の胸は高鳴っていた。その翌週は、ルーシーが日本に到着してからちょうど七年目となる週だった。カリタ・リッジウェイの生命維持装置が外されてから一五年、熱性痙攣の発作に襲われたルーシーの命をティムが救ってから二七年の月日が経っていた。三八年前の同じ週、織原城二の父親は香港で死亡、あるいは殺害された。同じ頃、家族の期待を一身に背負う彼の二男坊が、アメリカ人とのハーフの少女ベティとの失恋を経験した。織原の両親が貧しい移民として日本に来てから七〇年。関東大震災のあと、日本人が朝鮮人を動物のように虐殺してから八四年目のことだった。こういったすべての出来事が、何かで繋がっていた。そう思えてならなかった。私が頭に思い描いたのは、一本の木だった。地中深くに根を張り、枝の先まで樹液を循環させる木。高く、広く、無限に広がる枝。その太い枝から伸びる無数の小枝は、地中の根から届く樹液とともに勢いよく成長していく。織原の歪んだ人生は、そんな小枝の一本だった。ルーシーの死、家族の悲しみ、ソフィーの自殺未遂は、その枝に実ってしまった果実だった。私たちに見えるのは、この曲がりくねった黒い木のほんの一部だけだ。その一部を言葉で説明するのはむずかしい。
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この本は外国人ジャーナリストによる「日本論」だったのだな、と読み終えて思っていた。訳者あとがきを読むと、同じことが指摘されていた。曰く、「彼が外国人としての視点から示す、水商売の世界、日本社会における差別、警察という組織、裁判システムに対する見識と鋭い洞察力には、多くの読者が驚き...
この本は外国人ジャーナリストによる「日本論」だったのだな、と読み終えて思っていた。訳者あとがきを読むと、同じことが指摘されていた。曰く、「彼が外国人としての視点から示す、水商売の世界、日本社会における差別、警察という組織、裁判システムに対する見識と鋭い洞察力には、多くの読者が驚き、深く考えさせられることだろう。」 「ホステスという仕事」についてに、バーで話をするためだけに金を払うというのは日本独特の文化なのだろうと語るオーストリア人男性の言葉が本文にある。なるほどと思わず手を打ってしまう。
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