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水木しげるの不思議旅行 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2016/11/25 |
JAN | 9784122063181 |
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水木しげるの不思議旅行
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
妖怪とか霊的なものとか生死を分ける不思議な直感とか、そんな科学では説明できない世界について考えさせられるのが面白い。 また、それ以上に、水木しげるの人柄が興味深い。解説にもあったけど、水木さん自身が妖怪を信じているのかそうでないのかわかっていないながらも、純粋に興味を持って積極的...
妖怪とか霊的なものとか生死を分ける不思議な直感とか、そんな科学では説明できない世界について考えさせられるのが面白い。 また、それ以上に、水木しげるの人柄が興味深い。解説にもあったけど、水木さん自身が妖怪を信じているのかそうでないのかわかっていないながらも、純粋に興味を持って積極的に知って面白がる感じ。見聞きしたことや体験したことを素直に受け止め、考え、しかしそれに拘ったりとらわれたりしないしなやかさを感じる。そんな性格が、戦地での苦しい体験を乗り越えてその後の作家人生を生き抜く上での土台になっているのだろうなと思った。
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- ネタバレ
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今年水木しげる先生の生誕100周年なので読んだ。 以下、印象に残った章について。 「河童」これはなかなかに怖い話。河童という存在がというより、子供の死を河童のせいだと信じ、伝承に従い子供の遺体を小屋に腐るまで安置させる村人達が。しかもその見張りを小学生にもさせるって、、水木先生の子供の頃の話で、物凄く昔というわけでもないのに時代の隔たりを感じた。思うに、 先人は感情的にやりきれないものに対して「妖怪のせいだ」ということで、気持ちを昇華してきたのかも。その頃はまだ本当に妖怪達も存在していたのかもしれないけどね。 「蝶になった少女」美しい話。普段マイペースおもしろオジサンという感じの水木先生だったけど、実はこんな繊細な感受性を持たれていたところが魅力のひとつ。 最後の「死について」では戦地で死線を潜り抜けて生かしてくれたのは出雲の祖霊であって、彼らの話を描くためだったのではないかと書かれていたのが驚きだった。晩年の漫画「古代出雲」持っているけど、本当に水木先生の人生の集大成と言える作品ってことなんだな、ちゃんと読んでなかったかも。また読もう。 漫画を越えて、水木先生自身の人間性がとても興味深く面白いと改めて思った。100才の水木さん見たかったな。
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水木先生がみていたもの、生きた世界、そして、作品になって現れた「妖怪」たち。 そこにあるのに姿は見えず、あるとき突然見えることもある不思議な感覚を、一冊読みながら何回も感じることができます。 水木先生が亡くなってしまい、もう新しい作品を読むことはできないのはとても残念です。でも、...
水木先生がみていたもの、生きた世界、そして、作品になって現れた「妖怪」たち。 そこにあるのに姿は見えず、あるとき突然見えることもある不思議な感覚を、一冊読みながら何回も感じることができます。 水木先生が亡くなってしまい、もう新しい作品を読むことはできないのはとても残念です。でも、人生そのものが不思議な存在と共にある、そんな感覚をかつての作品から何度でも感じることができるのかもしれません。
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