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節電住宅 改訂版 自然エネルギー利用の家づくり
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 同時代社 |
発売年月日 | 2017/07/12 |
JAN | 9784886838216 |
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節電住宅 改訂版
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
実際はホワイトウッドは集成材で使われるので、シロアリに食われることはない。そのままでは使わないので、杉と単純に比べても意味はない。
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建築物の断熱について本。著者ご自身の経験も含め、断熱にまつわるトラブルやその対処方法が語られていた。文章からは、著者の建築愛が感じられたし、文中の引用にはちゃんと出典が明記されていた。文章のテンポもよくて、たとえ話も建築素人にとってわかりやすく、読みやすかった。最適な断熱材を選択...
建築物の断熱について本。著者ご自身の経験も含め、断熱にまつわるトラブルやその対処方法が語られていた。文章からは、著者の建築愛が感じられたし、文中の引用にはちゃんと出典が明記されていた。文章のテンポもよくて、たとえ話も建築素人にとってわかりやすく、読みやすかった。最適な断熱材を選択する上で、考慮すべき点(気象、立地、構造、予算など)を学べた。 そもそも建築物本来の役割が、人間を自然から守るシェルターと定義するなら、断熱性能が低い建築物は、建築物本来の機能を十分果たせていないことになると思うけど、建築物の断熱性能が注目されてないとすれば、日本の過去の歴史と地理的な位置とが関係していると思う。 日本の建築基準法は、過去の教訓(関東大震災における建物の火災や近年の大震災による建物の倒壊)を元に数多くの基準が定められている。その目的は、震災時に人間が建築物から安全に避難することだと思う。仮に、日本が地震によって生じるマグマによる死者が多かったとしたら、マグマからの「断熱」に対する性能が建築に求められたとおもう。また仮に、日本が現在よりも高緯度に位置する国であれば、外気温は体温よりも低くなるだろうから、建築物の断熱性能が建築基準法にたくさん書かれたはず(本書で事例としてあげられていた北欧の建築基準は、当然北欧の気候を元に作られてるから日本より厳しいと思う)。だけど実際はそうでないから、建築物の断熱性能は、その性能を必要としている一定数の人以外からは注目されてないのではないかと思う。特に、日本は縦に長くて、気候も地域によって全然違うから、地域性を排除した戦略を法律に反映させる方が立法技術的には正しいように思う。それは断熱性に関する基準を法律に入れるより、設備を導入したり、もしくは、断熱性能をあえて法律化しないっていう選択だったのかもしれない。自分は、気候に応じて、空調設備をOn/Offしたり、衣服を着脱して、温度調節している。設備としてエアコンを入れろって、法律があるのかどうかわからないけど・・・それで十分?だから、建築物の断熱性能に関しては、さほど重要視されてないように思う。建物を利用する人が、断熱に対して感心が薄いとすれば、建物を作る人(建築家)が、断熱に対して問題意識が低くなるのは、自然だと思う。 以上、日本の法律で断熱性能が重視されてこなかった日本の事情を考えてきた。一般的に公共性の高い法律は、最低限のレベルを満たす指向のものが多いとおもう。断熱性能は、そこまで公共性の高い問題とならなかったということかもしれないが、最近の事情を考えると、断熱性能が、以前よりも必要となってきてるように思う。 まず一つ目。残念なことだが、最近の高齢化によって、夏の熱中症や、冬のヒートショックなどの被害がニュースで取り上げられている。これらの被害が大きくなれば、「人間を自然から守るシェルター」としての機能の定義に、「建築物の断熱性能」が含まれてくる可能性はあると思う。高齢化は、全国的な問題だから(室内外の気温差は、地域的によって違うから、ヒートショックに地域性があると言われる可能性もあるけど)。 二つ目は、働き方改革。高気密高断熱な建物にいると、心身にかかるストレスが全く違うと書かれていた。日々のストレスが軽減され、その結果として、仕事の能率が上がることを証明できれば、「建築物の断熱性能」の良さは、全国的に注目に値するとおもう。 個人的には、しっかり断熱して、快適に過ごすという考え方には、大賛成。逆に断熱できるだけの技術がありながら、暑さ寒さの不快さを感じる建築を提供する建築家は、「シェルターとしての建築物」という基本的な考えを理解せずに仕事してると思う。
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