挑戦者たちに学ぶデジタルマーケティング ブランディング・地域活性から新市場開拓まで「洞察とアイデア」で課題解決した32の事例

廣部嘉祥

• 販売会社／発売会社: パイインターナショナル
• 発売年月日: 2017/07/01
• JAN: 9784756249357

商品レビュー

2021/02/12

・各ステークホルダーの見える化の重要性。
例えば作家と読み手、例えば生産者と消費者、多くの今までつながりがなかったり、対話することのできなかった関係性がつながるようになるのはとても重要な視点だと改めて思った。
・コミュニティーが生まれ、クラウドファンディングでファンを集めることができ、遠くからでもリアルタイムに物事を共有することができる。
・買い物を幸せにするストーリー訴求。
知ってもらうことで生活であったり買い物が楽しくなる、より幸せに感じるコンテンツの作成の重要性。
例として、ニュージーランド専業休暇申請書はとても面白いなと思った。旅行に行きたいが、そもそも休みが取れないし休暇申請も心苦しいと言う消費者のインサイトにを理解し有給を取る後押しをしているコンテンツだった。

2018/09/15

"スモールチームこそがデジタルマーケティングの恩恵を受けるべき"という一文から始まる、眺めて楽しく、読んでワクワクの32の成功事例集。

各事例とも４ページに渡り、課題設定の前の背景説明から、戦略、施策、成果まで、一連の活動プロセスを紹介してあるのですが、このまま企画書になるくらい、極めてわかりやすく整理されています。そこに、広告デザイン集を出し続けている出版社ならではの、客観的な見解が付記されており、読み応えあり、理解が深まります。

「サイボウズ式」「宇宙兄弟」、ロードサイクル”Rapha”など、既に認知していたブランドの裏側はもちろん、知らなかった事例でも、スモールチームながら、見事な成果を出している施策が掲載されていて、ほんとうに魅力的。
特に
"東北食べる通信"
作り手とファンのコミュニティという、これから目指すべきモデルの王道で

さいたま市大宮盆栽美術館
説明不要の写真の力と、投稿担当者の負担にならない決め事で、Facebookから世界へ発信。

WEB事例はすぐに古くなるから書籍で読むのは意味がない、と言われたりしますが、こんな良質な事例集は、自分ではとても探しきれないし、WEBだけではわからない施策も数多いです。プロの目利きの編集と解説、読みやすいデザイン、目にも優しい、本って素晴らしい！

https://hana-87.jp/2018/09/02/書評「挑戦者達に学ぶデジタルマーケティング」/