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アジア主義 西郷隆盛から石原莞爾へ 潮文庫
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アジア主義 西郷隆盛から石原莞爾へ 潮文庫

中島岳志(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 潮出版社
発売年月日 2017/07/01
JAN 9784267020889

アジア主義

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商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2024/06/05

近代日本思想史のうち、いわゆる「アジア主義」と言われる系譜の概観を理解するのに大変便利です。人物誌的に書かれているので、読み物的興味もそそられるようになっています。そういう意味で大変良い本だと思います。 ただし、批判的視点がやや弱いので、そこを注意しながら読み進めていく必要がある...

近代日本思想史のうち、いわゆる「アジア主義」と言われる系譜の概観を理解するのに大変便利です。人物誌的に書かれているので、読み物的興味もそそられるようになっています。そういう意味で大変良い本だと思います。 ただし、批判的視点がやや弱いので、そこを注意しながら読み進めていく必要があるでしょう。同時代の、社会主義、共産主義、アナキズム、また、白樺派やモダニズムとの比較検討も、読者各自が自分なりに留意すべきです。  ここで取り上げられたアジア主義者達についての私の感想は、彼らの発想が近代国民国家を前提とした国権主義的なものでしかなく、権力の奪取までしか考えておらず、その先に構築する新たな社会をどのようなものとするのか、ほとんど考慮されていない、と思えることです。もっと、近代(当時でいえば現代)経済、社会についての考察をすべきであったろうと痛感します。  なお、著者が力説する、「思想としてのアジア主義」というものが、本当にアジア的、アジア独自のものかどうか、は疑わしいと感じます。

Posted by ブクログ

2021/03/30

アジア主義について、初めて読んだ本。 アウトラインの把握には役立ったけど、 登場人物が多くて、ベースとなる知識がないと 途中で迷子になりそうになる。 半ば無理やり最後まで読んで、 それから興味を持ったポイントを深堀りしていくのがいいと思った。 初心者にはちょっと難易度が高かった...

アジア主義について、初めて読んだ本。 アウトラインの把握には役立ったけど、 登場人物が多くて、ベースとなる知識がないと 途中で迷子になりそうになる。 半ば無理やり最後まで読んで、 それから興味を持ったポイントを深堀りしていくのがいいと思った。 初心者にはちょっと難易度が高かった…。

Posted by ブクログ

2019/09/14

近代日本における「アジア主義」の思想とその政治的実践の諸相について、たいへんわかりやすいことばでおおまかなアウトラインをえがき出している解説書です。 アジア主義の入門的解説書としては、井上寿一の『アジア主義を問いなおす』(2006年、ちくま新書)が、政治思想としての側面にかなり...

近代日本における「アジア主義」の思想とその政治的実践の諸相について、たいへんわかりやすいことばでおおまかなアウトラインをえがき出している解説書です。 アジア主義の入門的解説書としては、井上寿一の『アジア主義を問いなおす』(2006年、ちくま新書)が、政治思想としての側面にかなり深く立ち入って論じています。これに対して本書は、日本近代史のおおまかな流れをわかりやすく解説しつつも、竹内好や橋川文三らの「アジア主義」理解を参照しながら、「アジア主義」という思想的運動のもっていた意義と問題性を著者自身の観点から整理しています。 ただし著者自身の考える「アジア主義」の思想的なポテンシャルがどのようなものであるのかということについては、あまり踏み込んだ議論はなされておらず、本書を読んだだけでは明瞭な像を結んできませんでした。いちおう「方法としてのアジア主義」を掲げた竹内好を批判し、「近代の誤謬を乗り越える重要な存在論・認識論」が含まれていると述べられているので、あるいは三木清や京都学派のグループによって議論されたような、「バラバラでいっしょ」「いっしょでバラバラ」な連帯のありかたに、いっそう掘り下げて考察するべき豊かな可能性があると考えているのかもしれません。

Posted by ブクログ