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超入門 資本論 日経ビジネス人文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2017/07/04 |
JAN | 9784532198237 |
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超入門 資本論
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
人からの薦めで読みました。 「価値」と「使用価値」の違いがよく分かります。 給料は労働力の生産コストに応じた必要経費分しかもらえないことについて等が書かれています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
▪️読むきっかけ おすすめされた。 ▪️本の内容 ✴︎給料上がらない時に悩んだら読んだらいい本 まず「資本論」の重要な3つのポイントの記載ある。 ①価値と使用価値の意味を理解して、区別する事 ②余剰価値の意味を理解し、 それが生まれるプロセスを知る事 ③余剰価値が、やがて減っていく事を理解する事 ここでいう価値と使用価値の意味は ・資本論の中でも価値という言葉 →労力の大きさ ・使用価値 →それを使うメリット となる。 豊かになった現在は、 値段の相場を作っているのは「価値」とするのは ありふれた世の中になったので、 相場より値段を上下させるのが「使用価値」を 上げていく事が大切になる。 ▪️給料について 給料を決めているのは何かというと、 労働力の生産コスト(=知識・経験の取得や 体力の回復・維持にかかるコストの合計)である。 つまり、 労働力の「使用価値」は「雇い続けてもらう」ための 絶対条件であり、給料を上げる要因ではない為、 労働者は「明日働くために必要な分」しか支給ない。 だからサラリーマンはいつまでたってもしんどい! これが資本主義社会の運命。 成果級で給料が上がる場合でも基本給のうち5%程度!! じゃあ何をしたらいいのか? 会社にとってより多くの利益を生み出す必要あり! しかし中々会社で利益を生み出すのは手早くない。 ▪️利益率を上げる方法 ①生産コストを下げる ・原材料や機械設備を安くする ・労働者の給料を安くする ・労働力の価値を強引に下げる ②剰余価値を上げる ・労働者を長時間働かせる ・生産効率を上げる その為、 社会平均より低コスト・低ストレスでできる 仕事を選ぶ。収入と必要経費のバランスを考え、 「自己内利益」をプラスにする。 P.225 ・フリーランス・マインドで働くという事 →労働力の価値ではなく、労働力の使用価値で 評価を受ける事。その覚悟を持つ事。 P.230 ▪️自己内利益をプラスにして 資本主義経済を生き抜くために ①変化耐性をつける 例)新規開拓の飛び込み営業 知らない街にたった1人でボランティア 週末に有料の勉強会を開く ②能力を汎用化させる 自分の仕事を目の前の作業内容から切り離して、 どう役立っているのかを考え、 他の業界でも応用できるスキルに変える。 ③「自分の売り物」を用意しておく 相手にとってのメリットがあり、 ライバルが少なく、時間とコストをかけて 積み上げられる、マネされにくいウリを作る。 ▪️皆さんに聞いてみたい事 他の業界でも応用できるスキルを身につける為に 読書以外で普段から行なっていることはあるか?
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本書のまえがきで、『資本論』は共産主義思想を説いた本ではなく、資本主義の構造を分析した本であり、ゆえに今でも読む価値があるというのが素晴らしい。これは、『資本論』に対する偏見をなくす効果があり、初めて触れる人に安心感をもたらす。それをふまえて、著者は①「価値」と「使用価値」の区...
本書のまえがきで、『資本論』は共産主義思想を説いた本ではなく、資本主義の構造を分析した本であり、ゆえに今でも読む価値があるというのが素晴らしい。これは、『資本論』に対する偏見をなくす効果があり、初めて触れる人に安心感をもたらす。それをふまえて、著者は①「価値」と「使用価値」の区別、②「剰余価値」の意味とそれが生まれるプロセス、③「剰余価値」が次第に減ること、以上の3つのポイントに絞って話を進めていく。 本書は『資本論』第1巻の内容をもとに、資本主義社会の構造を解説するが、著者は労働者に向けて、少々残酷な事実を突きつける。たとえば、本書のp68〜70で、労働者の給料の実態のデータを見ていくと、業績・成果給はわずか4.4%にすぎず、職務・能力給のほうが圧倒的に重要となる。これは社会人としての基礎的な経験と、基本業務をこなす能力である。また本書のp82、83では、給料をあげるための資格取得に対して著者は批判する。つまり、資格とその資格を取るときに身につけた知識、スキルはあくまでも補助であって、資格を取れば何とかなるというのは甘い考え方だという。このように、資本主義社会の構造を紐解くと、企業に雇われる労働者は雇う側と比べて不利な立場であることが明らかになる。 では、雇う側に比べて圧倒的に不利な労働者は何かを行うべきかを、本書の後半で展開する。著者は一つの考えとして、昇給に依存しない生き方を考える。つまり、より高い給料を唯一の目標としないことである。その代わり、自分の必要経費を下げる働き方を考えるべきという。これは仕事をするときに、かかるコストが社会平均よりも低い仕事を選ぶことである。とはいえ、テクノロジーの進化で、今後ますます競争が熾烈を極め、労働者側においても二極化すると著者は予測する。そこで、雇われ労働者から抜け出すこと、つまりフリーランスが今後増加すると考えられる。これは労働者の価値ではなく、労働者の使用価値が評価される社会となり、それが将来的に起こりうるという。 そこで、そのような社会を生き抜くために、労働者は何を成すべきかを3つの方法を著者は説く。それは①変化耐性をつける②能力を汎用化させる③「自分の売り物」を用意しておくの3つである。なかでも②はどの業界に勤めても重要な考えであろう。p247〜252にあるように、労働には「具体的有用労働」と「抽象的人間労働」の2種類があり、これらの違いを意識し、それまでの仕事を通じて得た知識、スキルを他の業界で応用させられるように工夫しなければならない。競争が激しい社会で、ほかの労働者に代替されない(マルクスがいう熟練労働者)ように日々工夫を凝らす必要がある。
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