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てほどき初体験 女教師未亡人と隣りの未亡人 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 2017/06/26 |
JAN | 9784829642320 |
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てほどき初体験
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
オーソドックスな設定とストーリーが濃厚な官能の瞬間を導く
通算10作目という節目だからなのかは不明だが、これまで時にチャレンジングな設定を盛り込むこともあった作風に区切りをつけるかのオーソドックスな展開でじっくり読ませる仕上がりになっている。小難しい漢字や表現を多用した文体は相変わらずで少々とっつきにくいものの、独特の雰囲気を醸すには奏...
通算10作目という節目だからなのかは不明だが、これまで時にチャレンジングな設定を盛り込むこともあった作風に区切りをつけるかのオーソドックスな展開でじっくり読ませる仕上がりになっている。小難しい漢字や表現を多用した文体は相変わらずで少々とっつきにくいものの、独特の雰囲気を醸すには奏功しており、実はさほど多くない情交場面をその雰囲気で盛り上げることにもなっている。 かつての担任教師にして今は事実上の恋人【春奈】28歳 昔から家族ぐるみで付き合いのあった隣人【瑠美】38歳 僅か17頁の第一章(作中の表記は「1章」)は実質的なプロローグ。終章が25頁あるので「序章」と銘打っても良かった気もするが、今は高校生の主人公と春奈の馴れ初めがじっくり描かれており、その関係の深さを窺わせている。そして2人の「初めての夜」が訪れ、そこで事件(?)が起きる。微笑ましくも可愛らしい事ながら男としては一大事であり、まさに起承転結の「起」である。 これによって落ち込む主人公を慰め、癒し、指南するのが2章から登場の瑠美。未亡人の瑠美は以前から同じく未亡人の春奈へアタックしていた主人公へ何かとアドバイスを送っており、つまりは境遇を同じくするヒロインである。ここで女心からセックスに至るまでのイロハを瑠美に教わり、筆下ろししてもらった主人公は春奈との交合も成就を迎える。ただ、3章までを費やしてじっくり描いているものの、丁寧過ぎて物足りない印象も覚えるであろう。もし、そうであっても今少し読み進めてほしい。 確かにタイトルのごとく「てほどき」を受けた主人公だが、相応に時間が経過したこともあって4章以降では一転して手慣れた巧者振りを見せている。違和感を覚えるほどの変貌だが、スポンジのごとき知識の吸収と疲れも衰えも知らぬ旺盛な性欲の賜物ということであろう。主従が逆転したかのように瑠美を責め立てるのが猛烈にいやらしく、ここだけは星5つでも足りないほど。3章まで読み進めて物足りなさを感じたとしても、4章がそれを補って余りある。 5章は28頁しかなく、官能描写もない。瑠美との関係が春奈に知られてしまう「転」とヒロイン同士による和解の「結」に特化した5章を見るに、実は2~4章の「承」に大半のボリュームを費やした、その偏った構成こそが本作のチャレンジング要素だったようにも思えてくる。事の発端と終局をコンパクトに纏めるのは珍しくもないが、それを章立てで明確に示すのはこれまでありそうでなかったかもしれない。 最終的には2人の妻を事実婚で娶ったかのような結末だが、未亡人同士が互いの想いを共有し、新たな幸せを掴む運命的な必然として、その心情をも込みで描いているのが印象的である。主人公にとっての新たな「先生」と「ママ」の誕生が淫靡に心地良い余韻を残している。
DSK