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中村とうよう 音楽評論家の時代
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中村とうよう 音楽評論家の時代

田中勝則(著者)

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中村とうよう 音楽評論家の時代

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 二見書房
発売年月日 2017/06/26
JAN 9784576171005

中村とうよう 音楽評論家の時代

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商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

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2020/09/05

600ページ近い大作だったけれど、ぐいぐいと一気に読んでしまった。あまり好きではなかったけれど、自分の音楽人生で少なからず影響を受けていたのかも。

Posted by ブクログ

2018/01/03

 僕がロックを聴き始めて、まず購読を始めた音楽雑誌は「ミュージック・ライフ」だった。  その当時は現在と違って、動いている海外アーティスト映像を観る機会もほとんどなく(NHKのヤング・ミュージック・ショーくらいか)、自分の好きなアーティストがステージ上でどんなパフォーマンスを繰...

 僕がロックを聴き始めて、まず購読を始めた音楽雑誌は「ミュージック・ライフ」だった。  その当時は現在と違って、動いている海外アーティスト映像を観る機会もほとんどなく(NHKのヤング・ミュージック・ショーくらいか)、自分の好きなアーティストがステージ上でどんなパフォーマンスを繰り広げているのか、なんてのはアーティストの写真を見て想像するしかなかった。  そして「ミュージック・ライフ」は他の雑誌に比べて掲載されている写真の量が多かった。  まさに右も左も前も後ろも上も下もさっぱりわからない、はなたれビギナー・ロック坊主にとってはバイブルだったわけだ。  ちなみに「ミュージック・ライフ」って元々は「ミユジックライン」として1937年に創刊されたとのこと。  太平洋戦争を挟んで1946年に「ミュージック・ライフ」として復刊されたとのこと。  そんなに歴史がある雑誌だということを、恥ずかしながらつい最近知った(汗)。  閑話休題その1。  その後、20歳くらいから購読を始めたのが「ミュージック・マガジン」だった。  こちらは写真は少なく、そのほとんどは文字で埋められている雑誌だった。 「ロッキング・オン」も何冊か読んだ覚えがあるのだが、あまり僕の肌には馴染まなかったようだ。  ちなみに渋谷陽一氏が嫌いだから「ロッキング・オン」を読まなかった、というわけではない。  むしろレッド・ツェッペリン大好き少年だったから、渋谷陽一氏がDJをしているFM番組は欠かさずエア・チェック(死語でしょうか)していたし、彼の著作も何冊か読んでいるし、何かとお世話にはなっていると思う。  だから中村とうよう氏と渋谷陽一氏が誌上喧嘩をしていた時も、どちらかに肩入れすることはなかった。  いや、ちょっとだけ中村とうよう氏を応援していたかも知れない……ちょっとだけね……ちょっとだけよ……。  閑話休題その2。  何の話をしているのか、わからなくなってしまった……そうだそうだ本のレビューだった。  「ミュージック・マガジン」は僕が20歳くらいからほぼ10年間、毎月欠かさずに購入し、スミからスミまで読破していた音楽雑誌であり、もっとも影響を受けた雑誌でもあったと思う。  当時はレコード店に勤務していたこともあり、自分の商品知識を広げるため、及び最新の情報をきちんと押さえる目的もかねて、文字通りスミからスミまで読んでいた。  そんな雑誌を創刊し、歯に衣着せぬ評論を毎月掲載していたのが中村とうようだった、なんて紹介じゃ不十分なことは承知の上。  中村とうようについて書き始めたら、止まらなくなると同時に全く収拾がつかなくなるのが目に見えているのでやめておく。  本書はそんな中村とうようの評伝であり、著者の田中勝則氏は若い頃に中村とうように見い出されて評論家デビューした人物である。  ここには中村とうようの少年時代から自死に至るまでの生涯を追うと同時に、日本における音楽評論がどのように変遷していったかが書かれている。  時代背景なども垣間見れて興味深くもある。  もちろん、一人の人間の評伝だから、その人に興味がない人はまず読むこともないだろうけれど、音楽評論に関心がある方が読めば、それなりの面白さはあると思う。  レコード店を辞めてからは、「ミュージック・マガジン」を読む機会は極度に減ってしまった。  それでもたまに購入し、まっさきに読んでいたのは、「とうようズ・トーク」のページだった。  年がら年中怒っている人だったし、極端に偏屈だったし、一体全体何を考えているんだ! と読んでいて呆れてしまうことも何度かあった人だった。  本書の著者である田中勝則氏とも一度ケンカ別れし、自死の直前になって仲直りしたとのこと。  少なくとも自分の上司にだけはなってほしくない人だった。  それでも僕にとってはもっとも読んだ評論家であったし、多分もっとも影響を受けた評論家であったし、愛憎相半ばするのだけれど、間違いなくもっとも好きな評論家でもあった。

Posted by ブクログ

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