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木に登る王 三つの中篇小説
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2017/06/22 |
JAN | 9784560095515 |
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木に登る王
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三篇あり、後ろに行くにつれ時代がさかのぼる。人間関係も複雑に。思ってたより濃かった。やはり最後の王様ものが強烈ね。お城に色んな人がいて、王様が健やかに過ごせるように仕えてる人間が多数いて、自分にとっての幸せなんぞを気にし始めると、虚構で成り立っている飴細工のような忠誠が崩れていっ...
三篇あり、後ろに行くにつれ時代がさかのぼる。人間関係も複雑に。思ってたより濃かった。やはり最後の王様ものが強烈ね。お城に色んな人がいて、王様が健やかに過ごせるように仕えてる人間が多数いて、自分にとっての幸せなんぞを気にし始めると、虚構で成り立っている飴細工のような忠誠が崩れていっちゃう。王に忠実という言葉は一体どこまでが真意なんですかなあ。とにかく、ポメラニアンしか飼ったことないくせに、安易にドーベルマンの散歩を引き受け、へとへとにやられたように、息がはあはあとなる本でしたわ。
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ガラスの壜の中の小さなミニチュアを見るように、その世界を慈しむというように読んできた大好きなミルハウザーだが、本作は、相変わらず語り口は本当に一級品だと思うけれど、残念ながら好きだとはいえない。というのは、いつもより「現代アメリカ小説」に近くて、どこか遠い世界を他人事のように見て...
ガラスの壜の中の小さなミニチュアを見るように、その世界を慈しむというように読んできた大好きなミルハウザーだが、本作は、相変わらず語り口は本当に一級品だと思うけれど、残念ながら好きだとはいえない。というのは、いつもより「現代アメリカ小説」に近くて、どこか遠い世界を他人事のように見ている感じが薄いから。特に最初の「復讐」が、ちょっとレベッカ・ブラウン的というか岸本佐知子さんが翻訳する系の小説っぽくて。そして私はジェンダーの話とか男女間の関係とかを前面に押し出すタイプの話は好きではないのだ。「ドン・フアンの冒険」「木に登る王」はそれぞれ下敷きとなる古典の物語があって、どこか遠い国の物語、寓話性は強いが、それでも「復讐」を読んだ後という効果も多分にあるのだろうが、寓話の中なのにかえって人物たちの心理の揺らぎが手に取るようにわかり、人々の生々しさが匂い立つ。主人公や語り手の焦燥感がじりじりと伝わってきて、正直、重い。その「重さ」をどんよりと伝えないで、額縁に収まった絵のように語るミルハウザーの語り口はさすがで、確かに一級品の出来なのには間違いないけれど、「大切に持っておきたい」という気持ちにはなれない本だった。
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スティーヴン・ミルハウザーの最新作。 中篇3本を収録しているが、これまでのミルハウザーとは少し趣が違う。巻末の解説に『そして今回描こうとした「全体」は、ミルハウザーが短篇でよく取り上げるようなひとつの閉じた共同体の全体ではなく、一個人の心理の全体である』とある通り、内面の奥深くに...
スティーヴン・ミルハウザーの最新作。 中篇3本を収録しているが、これまでのミルハウザーとは少し趣が違う。巻末の解説に『そして今回描こうとした「全体」は、ミルハウザーが短篇でよく取り上げるようなひとつの閉じた共同体の全体ではなく、一個人の心理の全体である』とある通り、内面の奥深くに分け入る形でストーリーが進む。また、ミルハウザー独特の執拗さ、緻密さも健在。矢張りミルハウザーはいいなぁ。
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