下鴨アンティーク 暁の恋 集英社オレンジ文庫

白川紺子(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2017/06/22
• JAN: 9784086801362

商品レビュー

2024/08/21

「椿心中」
覚悟はできている。
何も知らない幼子の言葉だけでなく何か感じるものがあったからこそ、直ぐに調べて答えを知ろうとしたのではないのか。

「月を隠して懐に」
恋していたものは。
第三者から見れば分かりやすい感情であったとしても、本人たちは自分の気持ちに溺れて気づけないものなのかもしれない。

「暁の恋」
明けない夜はない。
互いに相手を思いやっての言動だと信じて疑わない性格だからこそ、すれ違ったままなのに気付くことが出来ないのだろう。

「羊は二度駆ける」
持ち帰ってしまい。
確かに話し合いもせずに決めてしまうのは勝手かもしれないが、嫁いで家から離れたのだから口だす権利はないのかもな。

2024/08/08

下鴨アンティークの5作目。

鹿乃がほろりと告白してしまったことに対して、
慧は「妹みたいに大事に思っている」と言ってしまう。
慧の父が手を怪我してしまったこともあり、
二人の家を離れる慧。
もちろんここで、春野、登場。

前を向こうと春野と出かけることにした鹿乃に、
鹿乃の親友たちも良鷹も、慧に知らせにいくのが可笑しかったし、
親友たちは、
鹿乃が妹扱いされてしまったことにぽろぽろ泣いてしまって、
かわいらしかった。

結局、結婚する話になってしまって、
後は、良鷹と骨董屋の娘真帆は仲良くなれるのか？

2024/03/05

彗と鹿野の関係に一旦区切りがついて、それぞれが前に進もうとしたり、なかなか気持ちの整理がつかず足踏みしたり。
梅の花がたくさん出てきて、金地院や京都御所に行きたくなった。