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中村好文 集いの建築、円いの空間
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | TOTO出版 |
発売年月日 | 2017/05/24 |
JAN | 9784887063662 |
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中村好文 集いの建築、円いの空間
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
住宅設計のイメージが強いけど、中村好文さんは結構店舗デザインもされてるんだなあ。 でもやっぱり、中村さんの建築は住宅のほうが好き。 確かに不特定多数が利用できる施設なら、中村さんの建築を実感として感じることはできるけど、でもやっぱり中村さんの建築はそこでずっと過ごすイメージができ...
住宅設計のイメージが強いけど、中村好文さんは結構店舗デザインもされてるんだなあ。 でもやっぱり、中村さんの建築は住宅のほうが好き。 確かに不特定多数が利用できる施設なら、中村さんの建築を実感として感じることはできるけど、でもやっぱり中村さんの建築はそこでずっと過ごすイメージができるもののほうが、よりそのよさが伝わってくる気がする。 でもホテルは行きたい。つまりは、新大阪ステーションホテル泊まります。 コロナでずっと営業していないようだけど、このまま閉業しないでほしい…… カバーの写真はミナ&皆川さんの別荘とのことで、やはりセンスが最強。 図書室もすごくいい。止まり木で自然を感じながら読書したい。 しかしながら、この第3弾はちょっと誤植が多いかなあー。内容とは関係ないとは言えそれが割と気になってしまい、マイナス。
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2022.01.23 中村好文さんの著作というだけで借りてみたら住宅ではなく店舗等の設計をまとめた本だった。 北海道にも真狩村の『ブーランジェリーJIN』、ニセコ町の『Prativo』の2つの店舗があったのでぜひ訪れたいと思いました。 どの建築も写真から中村さんの優しさや暖...
2022.01.23 中村好文さんの著作というだけで借りてみたら住宅ではなく店舗等の設計をまとめた本だった。 北海道にも真狩村の『ブーランジェリーJIN』、ニセコ町の『Prativo』の2つの店舗があったのでぜひ訪れたいと思いました。 どの建築も写真から中村さんの優しさや暖かみが伝わる建築で、見学できるものはぜひしてみたい。 特に皆川明さんの別荘『休寛荘』の図書室のカーペットを頭上まで敷くアイデアは面白かった。 自邸にも図書コーナーまたはヌックが欲しいので、ソファがわりにこういうスペースを作っても良さそうだなと思った。
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『そして、それから何年も経ってから、この「まどいせん」が漢字で書くと「円居せん」で「車座になって団欒しよう」という意味だと知りました』―『あとがき』 わざわざ出掛けて行って見なければ判らない何かが、中村好文の建てるものには存在する。写真ではもちろん、設計図でも写し取り切れない何...
『そして、それから何年も経ってから、この「まどいせん」が漢字で書くと「円居せん」で「車座になって団欒しよう」という意味だと知りました』―『あとがき』 わざわざ出掛けて行って見なければ判らない何かが、中村好文の建てるものには存在する。写真ではもちろん、設計図でも写し取り切れない何か、その空間に佇む建物、置かれた家具。音楽の一番楽しみ方がコンサートでの鑑賞であるように、楽譜や録音の再生では伝わり切らない何かがその空間に確かにあることは、その場に居なければ判らない。 偉そうなことを言いながら、そんな空間にわざわざ出掛けていった経験はほとんど無い。自宅を建てる際に設計を頼みたいとちらっと思ったことはあったが、敷居の高さに怖気づいた。著作を追いかけながら、展示会に出向いたことも無い。それでも十年程思いわずらったあげく出掛けて行った場所がある。それが、この本にも登場するmuseum as it isだ。ナビゲーションに住所を入れても、最後まで辿り着けないような山の中。少し下った場所ある駐車場からてくてくと坂を登って行った先に、それはある。 先ずはぐるりと外観を眺める。細い道から鋭利に区切られることなく、その敷地は如何にも自然に「在る」。主張するのでもなく。隠れるのでもなく。その建物とそれを取り囲む草木が、置き忘れたようにも、自然に生えてきたようにも、佇まう。入り口は、写真で観て知っていたが、何十年も前の友達の、藁葺屋根の家の玄関のようにも感じられるその寸法と扉の質感には、そこに立って手を触れてみなければ決して判らない、実感出来ない妙味がある。幸い来館者の数も少なくゆったりと回ることができる。皆、教会の中にでもいるような面持ちで、神妙に音も余り立てずに鑑賞している。ここは、単に展示物を眺める場所ではなく、各部屋とそこに置かれた少し珍しいものの生みだす物語に耳を傾けるべき場所なのだと解る。 中を観た後は、珈琲を楽しめる空間の先へ。丈の低い引き戸の向こうにはこじんまりと周囲の空間から隔離されつつ拓けた庭がある。振り返ると、今出てきた入り口がにじり口のようにも見えてくる。そこから入ってお茶を頂くという動線が見えたかな、と問われているようだ。ショップに置かれた中村好文の著作を求めたら、これもどうぞと、建築家の記した間取り図のコピーを頂けた。大判の本の間に大切に押す。 常々思っていることだけれど、中村さんの引く手書きの線は、晩年のシュルツの描いたあの有名な犬の漫画の少し震えたような線を思い起こさせる。柔らかな、温かみのある線。この本はそんな中村さんの図面を写真と比べながら眺められるところがとても良い。そしてそうやって回り道をして気づくのは、雰囲気のある写真の数々。写真では判らない筈の魅力があると言ったけれども、その魅力が浮かび上がって来る写真。それがところ狭しと並ぶのも素晴らしい。 偉そうに、その場所に行ってみなければ、などと言いつつ、そこが中村好文の建物の魅力を直に知っている唯一の場所なのだと、この本を読むまでは思っていた。ところが、旅の途中で惹き寄せられるように訪れた場所が、幾つかこの本の中に登場する。これらもまた中村好文の設計であったのかと、得心がいったような気分になる。何かが気になる。洒落ている。そんな思いで足を踏み入れた空間に中村好文の意図したものが充ちていたことを、この本を通して初めて知る。嬉しく思うとともに、試験でぎりぎり及第点をもらったかのように少しだけほっとする。今度は、伊丹十三記念館へ出掛てみよう。
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