銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。(4) MFブックス

Y.A(著者), lack

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2017/05/25
• JAN: 9784040692258

商品レビュー

2017/08/01

信長の全国制覇の裏の事情です。

[Takashi]

「元服と披露宴とウェディングケーキ」の挿絵で、安土にいるはずの信長が、主人公の嫡男の結婚式の写真に写っているのはなぜでしょう？。

さて、「梵天丸」もしくは「伊達政宗」が初登場しました。初陣は、東国諸侯相手なので華麗に決めましたが、主人公達との戦いでは案の定、「ボロボロ」に負けました。大変おいしいキャラなので、これから蝦夷に流されても何度も登場するでしょう。

さて、史実では「延暦寺焼き討ち」・「石山本願寺」との10年戦争をやってのけた信長が、なぜ当時の人々に、あまり非難されなかった理由は、当時の寺社仏閣は、「高利貸し」の一面を持ち、特にたちが悪いのが「延暦寺」と「石山本願寺」だからでした。
証拠として、当時の借りた方の大名・国人衆・公家たちの資料にばっちし残っており「借金の返済」に、散々苦労したとなっています。
ましてや庶民に対しては更にに容赦なく、家の打ちこわし・田畑の工作不能に追い込む事などを平気でやっていて、さらには「人身売買」までやってました。
おかげで、信長が「延暦寺」・「石山本願寺」の坊さんをいくら殺しても、庶民は信長を非難せず、むしろ「敵を討ってくれたぞ！」と喜ぶ始末でした。
あまりに外聞が悪いので、「延暦寺」と「西と東の浄土真宗」は躍起になってもみ消そうと、300年頑張っていますが事実です。
只、貸した方の勢力が日本の歴史の表舞台に立ち続けたので、現在に至るまで学者・論客・小説家たちも指摘しませんが・・・。
でも信長が、全国統一に王手をかけることが出来たことが、最大の証拠です。
この様に、信長が「政教分離」をやってくれなければ、現在に至るまで「サラ金」の元締めを寺社仏閣勢力がなっていたでしょう。
とっても怖い現実です。
ですので「銭の力で、」が、その辺のところが書かれていないことが少し不満です。

2017/10/17

続けて読んだせいかものすごく楽しいです。

津田家は関東からさらに領地増加。仙台でも名産品フカヒレ他を開発。お歳暮っぽい贈り物の話が楽しかった。
松永弾正にコーヒー紅茶をすすめて降伏させる。
カニとエビを食べたくて上杉謙信と大食い競争。
パフェだケーキだタコ焼きだと、食べ物話しはどれも秀逸。

そこかしこで津田今日子最強、医者今日子恐いも楽しい。
ずっといじられキャラとして活躍していく伊達正宗君は蝦夷へ、そして更に追放されてシベリア沿海州へ。

織田信長は九州も平定して野望は朝鮮へ。

巻末おまけ『清輝P』鹿島神宮お披露目に『津田家乙女隊』を作って美少女ユニットとしてデビューさせる清輝。